日常的に危険のある「腓骨神経麻痺」とは?

koshi

膝の外側に出っ張っている腓骨頭から出ているのが腓骨神経で、その上の坐骨神経から2本の腓骨神経が枝分かれしています。足を組んだ時につま先まで痺れを感じる原因になるのが腓骨神経で、ふくらはぎの裏から足の甲にかけて斜めに走っている神経を指します。

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◇日常的に起きる腓骨神経麻痺

一見難しそうな症状名ですが、足を組んでいる時に起きるような麻痺は日常生活でもよく経験するもので、腓骨神経が圧迫などで麻痺を起こすと足の甲にかけて痺れが起きます。無理をして立とうとすると膝から足の甲にかけて痺れが出てしばらく歩けないといった症状がでますが、ほとんどが一時的な痺れと痛みで、数分ほどで治るのが一般的です。

正座を長時間続けたときにも足の甲が痺れて立てないこともありますが、それも同じように腓骨神経の麻痺が原因です。

◇手術もあり得る腓骨神経障害

日常的によくある膝から下の麻痺ですが、腓骨頭によって腓骨神経の圧迫が長時間持続すると、腓骨神経の一部が壊死することがあります。その後は皮膚の感覚を感じなくなり足の甲が下に垂れたまま上に上がらなくなります。

主に圧迫による神経の麻痺なのですが、麻痺が持続して治らない場合もあるので要注意です。スポーツでふくらはぎを痛めたときのテーピングの圧迫でも麻痺だけでなく腓骨神経障害を起こすことがあります。他にも腫瘤や骨折、脱臼などがあると特に神経を圧迫しやすくなるので、足の甲が上がるようにリハビリが必要になる事もあります。3か月以上改善されない場合は手術を行うことになります。

◇半月板損傷後の神経障害

半月板損傷の手術後に腓骨神経の圧迫で、足首が動かなくなることもあり、何か月も症状が続くことがあり、整形外科では脊椎の障害と間違うこともあるようです。

膝から足の甲以外にしびれや痛みは出ないので、神経内科と整形外科の両方で専門の検査を受けることもあります。神経の伝達速度の検査によって障害の程度が判明するので、それに合わせた治療やリハビリが行われます。

しびれが何か月も長引く場合は、神経が壊死していることもあり、腓骨神経の再生は今のところ期待できないので、建移行術など腓骨神経の代替手段によって機能回復が可能になる場合もあります。

◇しびれや痛みの治療

末梢神経障害や疼痛に対する薬として、整形外科ではプレガバリン(リリカ)やノイロトロピンなどの痛み止めが一般的になっていますが、プレガバリンが肝臓障害を起こす危険性があるのでリスクを考えた上で服用すべきです。

神経賦活を期待してメチコバール(ビタミンB12)が使われたり、血行促進のためにオパルモンなどの血管拡張剤が使われることもあります。手術は腓骨神経の圧迫を取ることで症状の軽減を図ります。

最終的に歩行が楽になることを目的とした手術になるため、神経の障害程度次第では完全に症状が無くなるとは限りません。ちょっとした不注意が意外な結果を招くという例とも言えそうです。

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