慢性腎不全、精神的負担を減らして透析治療を

touseki

腎臓は老廃物の濾過や電解質の吸収を行っている臓器であり、常に負荷がかかっています。その機能が低下する原因は多くのものが考えられます。腎障害の初期は無症状ですが、原因を取り除かないと慢性腎不全になり症状が出てきます。そして透析を受け始めると合併症などにより寿命が短くなります。透析を始めて気を付けることとは?

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◇腎不全の原因と症状

腎障害の原因疾患にはサルコイドーシスなどの自己免疫疾患や、医薬品の長期服用による間質性腎炎から慢性腎不全になることがあります。腎不全といっても完全に腎臓の機能を失うわけではなく、血液をろ過する糸球体が破壊されて次第に減少していきます。

現在の再生医療では、まだ糸球体の再生は行われていません。低たんぱくの食事療法や糸球体の濾過機能を使わない生活が求められます。慢性腎不全に至るまでほとんど症状がなく、正常な状態の腎機能の50%程度まで悪化すると自覚症状が出てきます。30%を下回ると慢性腎不全といわれ、腎臓からのホルモンによって高血圧になり、糖尿病の合併症などを起こしやすくなります。

◇腎不全が進行すると

症状としては、尿毒素の排出が行われずに体内に蓄積すると、最初に疲労感や倦怠感が出てきます。次に食欲不振や吐き気などの消化器症状が現れたあとに、神経症状として頭痛、集中力不足などの軽いものから、痙攣や意識障害などの危険な症状も出てきます。

尿量の変化では、塩分や水分を排出する機能低下により1日の尿量は減ってきますが、夜間の尿量が増加します。濾過能力を失って尿が出なくなる無尿に進行すると、人工透析に通う生活になります。腎炎はほとんどの場合2つ同時に悪化します。透析が必要になるまで悪化すれば、残された治療法は腎臓移植しかありません。

◇シャント手術をする場合

透析前に血管を取り出しやすくするためにシャント手術を行う場合があります。透析では1分あたり200mLの流量が必要になるので、動脈と静脈を手首の辺りで接続して静脈を太くする手術を行います。

シャント手術が終了すると、極力その腕を使わないようにすることも必要になり、それを使用して透析を行ったときは血管に影響を及ぼすような運動や入浴、圧迫などの多くの注意事項があります。シャントによって合併症のリスクがあり、余命も極端に短くなります。透析に対して患者の理解と覚悟が必要になります。

◇シャント留置のリスク

怪我による出血があると大量出血を起こすため、運動が制限されるなどストレスも溜まりやすく、透析時も電解質や尿素などにより不均衡症候群から血圧低下などを起こしやすくなり、「透析なんてベッドに横になっていれば済む」という簡単なものではありません。

透析を受けていると、電解質異常やシャントによる運動不足から糖尿病になりやすくなります。合併症を起こしやすくなるだけでなく、腎不全と糖尿病の合併症では余命が約半分になります。それに加えて、運動制限と食事制限などの日常生活でのストレスもあり、今後の不安などによって更に余命が短くなります。

◇透析と日常生活の変化

透析に通うことになれば、週に3回、3~4時間の時間をかけて血液中の老廃物を除くことになります。その前に検査や手術等が必要になり、医療費も毎月50万円以上の高額になります。しかし、特定疾患に指定されているため、国保や社会保険に加入していれば特定疾患療養受領手続きを行うと毎月1万円の負担で済みます。

また、透析を受けると身体障碍者扱いになり、障害の程度や年齢などにより障害年金を受給できる場合もあります。それだけ人工透析の身体的負担や日常生活に与える影響が大きくなるということです。

仕事や学校、通院、治療、経済面などの問題があるとしても、透析を行っている総合病院などでは、メディカルソーシャルワーカーを置き、透析が与える日常生活への影響を考えて、職場や学校との調整や患者の心理面などをフォローしてくれます。

メディカルソーシャルワーカーは社会福祉士の資格を持ち、透析をストレスなく受けられるような環境をバックアップするために相談に乗ってくれます。病院では、医師と看護師、ソーシャルワーカー、家族などが連携して問題に対処していくことで患者の負担を減らすことが大切になります。

少なくとも生きている間は通い続けて透析を受ける病院です。特定疾患や障害年金手続きそれらの連携が機能している病院を選択すべきです。

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