カフェインの慢性中毒と依存症の怖さとは? | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

カフェインの慢性中毒と依存症の怖さとは?

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今ではカフェインを多く含む飲料が自販機で手軽に買えるようになっています。エナジードリンクと称されて、カフェインを多く含んだ「レッドブル」や「モンスター」といった清涼飲料水に分類されるものです。眠気覚ましという記載がないので、アミノ酸を含む栄養ドリンクと勘違いする人が、カフェイン中毒を起こす危険性があります。

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◇国内初のカフェイン中毒死?

20代の男性がカフェイン中毒で亡くなったということが大きく報道されています。カフェイン含有の眠気覚ましは、運転中や仕事中に必要になることもあります。しかし、気付かないうちに依存症に陥り、中毒症状を起こして生命を脅かすこともあります。

エナジードリンク “RedBull”というカフェイン含有の飲料に、注意書きや習慣性の表示義務がないことも影響している今回の事故ですが、「カフェインの過剰摂取による国内初の中毒死」として騒がれています。国内初というのが果たして事実なのかどうか不明で、単なる事例に過ぎないように思えます。

そもそもカフェインは毒物でも劇薬でもないので、医療機関が保健所に報告する義務がありません。厚労省による「過去10年間はカフェイン中毒による死亡者の報告がない」というコメントが原因で、国内初と騒がれるのも迷惑のような感じを受けます。

過去にカフェイン中毒を起こして救急車で搬送された例は多く、カフェイン中毒に対する治療薬や解毒剤がないので、通常は胃洗浄の後に不整脈対策としてジアゼパムが投与されて入院措置が取られます。症状次第では人工透析が行われて、肝障害でもあれば生命の危険もあるため、中毒による死亡も考えられます。

※※ ここまで書いて気付きましたが、2008年~2013年の間に東京都でのカフェイン中毒関連死が、把握されているだけでも22例確認されているとのことです。全国で100人を超えると思われますが、どうして日本初と言い切るのでしょう?今まで皆無のわけがありませんよ。こんな感じで、子宮頸がんワクチンの副反応も把握していない事になっているのかもしれません。 ※※

◇自覚のないカフェイン依存症

ガソリンスタンドで深夜勤務をしている“RedBull”の被害者本人も、カフェイン依存症の自覚がないので、心停止に至るまで1週間以上にわたって体調不良と嘔吐に悩まされていながら、カフェイン飲料を飲み続けたようです。

カフェインは依存性を形成しやすく、コーヒー2杯(カフェイン300mg)を毎日飲んでいると、血管拡張作用によって血管性頭痛を起こすようになります。

中毒症状としては、胃痛や嘔吐などの消化器症状や心拍数の増加に伴って不整脈の出現も起こります。精神症状では不安、不眠が主な初期症状ですが、長期間にわたるコーヒーなどの習慣的な飲用では依存性を伴って症状が次第に悪化していきます。

◇カフェイン依存症が進行すると?

躁鬱に似た症状や、物音に対する過敏な反応や幻聴が起こることがあり、不安がひどくなるとパニック状態に陥り、錯乱状態などの精神症状が見られるようになります。しかし、本人にカフェイン中毒の自覚がないので、依存性も伴ってカフェインの摂取がやめられなくなり、周りの者が対処しない限り悪化していく一方です。

そして習慣的に摂取していたカフェインを中断すると、血管拡張作用のリバウンドとして血管性頭痛を起こします。中毒になると不整脈を起こしやすくなり、心室細動による心停止に気付かないことも考えられます。

日本人のカフェインの致死量自体が曖昧で、経口の場合は150mg~10グラムとも言われていますが、根拠は不明です。肝障害の程度や摂取時間(1時間で飲んだ場合は、3時間かけて飲む量の約3分の1が致死量)など条件によって異なってきます。

極端な例では、アルコールやパーキンソン病の治療薬MAO阻害剤を服用していれば、カフェインは肝臓で分解されにくくなるので摂取した時間はほとんど関係ありません。

◇カフェイン被害で訴訟進行中

訴訟大国の米国では、モンスターエナジー2本(カフェイン480mg)を飲んだ後に亡くなった少女の遺族が、2012年にメーカーを相手取って損害賠償請求の訴訟を提起したものの、その判決に関する後日談はありません。

その少女はコーラを大量に飲む習慣があったため、元々カフェイン中毒であって「モンスターエナジー」はただのきっかけに過ぎません。陪審員の感情に訴えて損害賠償請求をするのが好きな国民性なのでニュースになるだけでしょう。

当時は似たような栄養ドリンク、ファイブアワーエナジーを飲んだ13人が犠牲になっていますが、FDA(米食品医薬品局)の調査でカフェインが原因らしいという結論になったようです。

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