心原性ショックの応急処置の難しさ

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ショック症状とは臓器や主要組織の循環血液量の減少によるもので、敗血症性ショックやアレルギーによるアナフィラキシーショック、出血性ショック、その他多くの種類があり、症状としては臓器の活動低下や停止など共通したものがあります。その中でも急性心不全の症状があるものを心原性ショックと呼びます。

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◇ 心原性ショックの原因と症状

心原性ショックの原因として、急性心筋梗塞や、拡張型心筋症、心臓弁膜症があり、不整脈では房室ブロック、心室頻脈など、心臓のポンプ機能に障害があるとショックを起こしやすくなります。原因として大きなものではストレスの蓄積によって次第に血圧が上がっていき治療が必要なレベルの高血圧になりますが、高血圧の治療を行わなかった場合も動脈硬化から心筋梗塞へと移行します。

不整脈が重症の場合、心筋症がなくても心拍出量の減少により血液が全身の臓器に循環しない場合で、緊急措置や緊急に治療を開始しないと生命の危険があります。

本人が症状を訴えることは出来ない状態が多いですが、咳や淡が増えて呼吸困難を起こすと、顔や唇の色が白っぽくなり発汗が増えます。最初に不整脈が確認すると、血流が正常ではないことを示唆しています。

◇ 心原性ショックの診断と対処

心原性ショックの診断基準としては以下のものがあります。

・収縮期血圧が90mmHg以下、30mmHg以上の急激な低下。
・血流減少による尿量の減少、または無尿。
・末梢血管の収縮(チアノーゼや皮膚の冷感)
・意識障害

緊急措置としての対処は、気道確保と酸素投与、輸血・輸液を行い、心機能をモニターしながら症状に応じた処置を行います。心室頻脈や頻脈性心房細動などがあれば、除細動器や投薬によって脈の速さをコントロールします。

心筋収縮力を増やすために強心剤のカテコールアミンのドブタミン、ドーパミン、アドレナリン、イソプロテレノールのいずれかの投与を行い、心筋収縮力の増大や、心拍数の増加、血管拡張、組織代謝の増大を図ります。

徐脈の場合は経皮的ペースメーカーを留置して、副交感神経の作用を抑制するアトロピンが使われます。

◇ 前負荷と後負荷のバランスが重要

心臓が血液を押し出す後負荷と、戻ってきた血液を受け入れる前負荷のバランスを取りながら強心剤の強さを調整します。輸血や輸液による前負荷を軽減させるために利尿剤を用います。

動脈硬化やノルアドレナリンによる血管収縮が後負荷を増やすので、軽減させるために大動脈バルーンパンピングや細動脈血管拡張剤が使われます。心不全の場合は後負荷の軽減が優先されます。

その後は心原性ショックの予防として、塩分制限やストレスの軽減を図る必要があり、血圧を下げて血管の柔軟性を高めながら、安静、または適度な運動のどちらか医師に指示された生活習慣を守ることが重要です。

胸が痛むからといって心原性ショックにニトログリセリンを使用すると血管拡張により血圧低下が起きるので症状がさらに悪化するため、使用できません。

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