日本でもジカ熱輸入により感染拡大を起こす可能性

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世界保健機構(WHO)によると、先天的に頭が小さい小頭症を引き起こす「ジカ熱」の拡大が懸念され、ブラジルをはじめとしたアメリカ大陸で感染が広がっていますが、中南米だけで400万人規模の大流行が予想されており、日本に輸入されるのも時間の問題となっています。

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◇ ジカ熱とジカウィルスとは?

ネッタイシマカがジカウィルスを媒介してヒトが感染するとジカ熱を発症します。感染しても意外と症状は軽く、自覚症状がない場合もあります。通常は蚊に刺されたのちに2~7日ほどの潜伏期間があり、デング熱と似たような症状が現れます。

ジカ熱の症状は軽く、発熱や発疹、倦怠感、筋肉痛、頭痛などが1週間程度続いたのちに症状が治まるのが一般的で、入院治療が必要になるほど症状が悪化するのは稀で、当人が致命的な状態に至ることもありませんが、急速に感染が広がっていることが問題となっています。

◇ ジカ熱が妊婦に及ぼす危険性

繁殖地は主に赤道付近の国に多い傾向がありますが、南米ではブラジル全土に拡大しており、2015年初頭のジカ熱流行と同時に小頭症の新生児の増加が見られ、2015年9月以降の4か月間の統計だけでも4,000人に上っています。

小頭症の原因は妊娠初期の感染が原因とされ、ジカ熱感染の自覚症状が少ない事や、感染者の80%が発症しないため、妊婦に感染の自覚がないことがさらに小頭症の子供を増やす結果につながっています。

南米では妊娠を遅らせることを推奨する国が増え始め、ジャマイカでは半年から1年妊娠を遅らせるように勧告しています。中南米のエルサルバドルでは2年間の妊娠延期勧告?という非常事態宣言にも似た状況になっています。

◇ 日本への影響と、リオ五輪後は?

日本ではすでに2013年にタイからの帰国者1名、ポリネシアからの帰国者2名の感染が確認され、帰国3日後に38度の高熱、翌日に関節痛、さらに翌日に咽頭痛、皮疹などの症状があり、次いで体幹と四肢に紅斑が出現、その際の血液検査では白血球と血小板の減少があり、その後に頭痛を起こすという経過です。

デングウィルスの迅速検査キットではいずれの抗体も陰性という結果ですが、結膜の充血は11日後の3回目の受診で治癒したものの、しばらくの間は経過観察が行われたとのこと。

ジカウィルスは、日本ではヒトスジシマカによって媒介されて、5月~10月の日中に活動するため、8月のリオ五輪の後に危険性が高まりそうです。今のところ、ヒトとヒトの間で二次感染を起こすことはないと言われているとはいえ、小さな水溜まりでもヒトスジシマカが繁殖できるため、ヒトの間で媒介して感染を広げる可能性は考えられます。

◇ ウィルス特有の変異する性質

ウィルスが変異を起こして感染力を増して、抗ウィルス薬に対して耐性を獲得すると、スーパースプレッダーとして人と人の間で二次感染を起こす可能性があります。韓国のMERSのようウィルスが突然変異を起こして、三次感染、四次感染を起こすウィルスに変異するのは時間の問題です。

今のところ、ジカ熱を発症して死亡する危険性はありませんが、ウィルス感染が原因となって発症するギラン・バレー症候群があり、自己免疫疾患として神経障害を起こして死亡した例が中南米で報告されています。また、小頭症の胎児や新生児の死亡例があります。

日本では、主に5月ごろからの感染状況と新生児への影響が気になります。中国人の大量渡航とウィルスを持ち帰った先が衛生状態の良くない国ということもアジア全体に影響する可能性も考えられます。

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