耳鳴り治療の新しい考え方と治療法・治療薬

miminari

近年になって少しずつ原因と治療法が見つかってきました。苦痛を感じない範囲に軽減させることは可能ですが、完治を期待する事はできません。糖尿病や腎臓病の影響が及んで耳鳴りを起こすというケースもあり、動脈硬化の進行に伴って耳の近くの動脈、静脈に異常があると、血液が流れる時に耳鳴りが起こります。

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◇ 蝸牛の老化が原因という説

蝸牛の老化と視床が関係して脳が作り出した音が「耳鳴り」であるという可能性があります。7000Hzあたりの高音域から聞こえなくなる人は、視床が高音を捉えようと感度を上げようとします。

そして、感度を上げたことが原因で脳内の電気信号に過敏になり、それが耳鳴りとして聞こえるという説もあります。

蝸牛の老化といっても老人に起こるとは限らず、蝸牛の障害の可能性もあります。または、薬剤誘発性の耳鳴りや内リンパ水腫が関係しているかもしれません。

蝸牛の障害に効果があるのが補聴器で、聞こえなくなった音が聞こえるようになれば視床が過敏になることもなく、しばらく使っているうちに脳が高音に慣れて耳鳴りが軽減します。

耳鼻科で補聴器の効果があると判断されれば、補聴器相談医の診察を受けて処方箋を発行してもらった上で購入する必要があります。

脳が作り出した音なのか、血管を流れる血液の音なのか明らかではない場合、モスキート音を聞いて可聴範囲が狭い場合は、脳が作り出した音と考えられます。この場合は補聴器を試しても無駄ではありません。

モスキート音 20Hz~17000Hzまで

◇耳鳴りと勘違いしやすい頭鳴り

耳から聞こえるような錯覚を起こす「頭鳴り」というものがあります。脳腫瘍や脳梗塞によって血行が悪くなり、脳血管で血液が流れる音を耳鳴りと勘違いするものです。脳全体の血管から聞こえる場合もあり、かなりの音量になります。

首の向きを変えた時に耳鳴りの音量が変わる場合は、このタイプの可能性があります。この検査としては、MRアンギオや造影剤を使ったCTによる血管造影などで3Dの画像診断が可能です。

◇ 耳鳴りの効果的な治療法

1)即効性があるものでは、以前から行われているステロイドとビタミンB12の注射があり、通院で簡単に受けられます。

2)特定の周波数で不快な症状を軽減させる治療法として、TRI療法やマスキングによる治療が行われることがあり、マスキングは自宅で行えるので簡単で便利な方法です。

3)人工内耳の埋め込みでは、高度難聴による耳鳴りの場合、80%の患者に効果があります。

◇ 耳鳴りに効果があると思われる薬

不安感とイライラを鎮めたいという気持ちで、心療内科や耳鼻科を受診しても器質的な異常(耳の機能の異常)は見つからず、周波数の特定をされてメニエールの薬と循環改善剤・安定剤などを処方されるというのが一般的でした。しかし、耳鳴りの治療に対して的外れではありません。

メニエール病治療薬では、主にジフェニドール塩酸塩(セファドール)とベタヒスチン(メリスロン)が使われています。

1)循環改善剤はジフェニドール塩酸塩(商品名:セファドール)が一般的で、血管拡張により問題のある内耳の血流改善を行い、左右の血流のアンバランスを正常にします。神経の興奮によって生じる「ノイズを遮断」する効果があるため、耳鳴りの音量が低下することも考えられます。

2)ベタヒスチン(商品名:メリスロン)は内耳の筋肉弛緩作用により血流量を増加させて血流を改善させると同時に、内耳に溜まった水分を血管内に戻すことで内リンパ水腫を除去します。適応症として「耳鳴り」、低音部の難聴、回転性めまいに効果があります。

これらは耳鳴りに限定された治療薬ではないので、余計な作用や副作用も起こり得ます。また、要処方箋薬であり、診察を受けるか処方箋を発行してもらう必要があり、一般の人が入手するのは個人輸入代行以外では難しいものです。できるだけ診察を受けた上で処方してもらうのが無難です。

◇ 処方箋不要の市販薬

3)市販薬では「ナリピタン」という商品が有名なものです。パパベリン塩酸塩やニコチン酸アミドにより血流改善作用がありますが、ビタミンB1・B2は欠乏症ではない限り目立った効果はありません。抗ヒスタミン剤とカフェイン水和物は、少なくとも耳鳴りとは関係ないと思われます。

4)「葛根湯」耳鳴りがなかなか治らない場合、治療法を探してドクターショッピング(病院のはしご)をする人が増えています。耳鼻科の医者は耳鳴りの治療を嫌がるものです。

そしてたどり着いたのが、漢方薬の「葛根湯」という患者が多いようです。血行改善を行い、割と即効性のある漢方薬です。肩こりと耳鳴りを併発していれば効果的です。

金額を気にしない人であれば、漢方薬専門の薬局で症状を話したのちに薬を調合してもらうのがいいでしょう。

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