ナイアシン(ニコチン酸)欠乏症の症状と治療 

byouin2

必須アミノ酸のトリプトファンが不足すると、ナイアシンが体内で作られなくなり、欠乏症として光過敏症を起こしやすくなります。「ペラグラ」という火傷のような皮膚症状が特徴的で、皮膚炎から始まって精神症状を呈することもあり、内分泌系の代謝異常を起こします。

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◇ ナイアシン欠乏症の原因と症状

ナイアシン欠乏症は、トウモロコシを主食としている場合や地域に見られる症状で、動物性、植物性タンパクをほとんど摂らず、栄養失調気味のヒトに多くみられます。

トウモロコシにはトリプトファンの含量が少なくナイアシンが体内で作られなくなるのが最大の原因です。トリプトファンは体内で代謝されるわけではなく、腸内細菌によってナイアシンが合成されています。

ナイアシンが不足すると脂質や糖質、蛋白質の代謝が行われにくくなります。皮膚炎や口内炎、神経炎を起こしやすくなり、紫外線に当たると光線過敏症を起こして、黒っぽい丘疹のような発疹が出てきます。これが重症の火傷のように見えるため、ペラグラと呼ばれる独特の皮膚病を発症します。

◇ ナイアシンとは何者?

ナイアシン = ニコチン酸(ニコチン酸誘導体としてのニコチン酸アミド類)= ビタミンB3となっています。ビタミンB群には前駆物質としてプロビタミンB5や、ビタミンB複合体のビタミンB3など、分類上余計なものがあります。ビタミンB群は主に8種類に分類されて補酵素(コエンザイム)として作用します。

日本人ではトリプトファンが不足する事は考えられず、国内ではほとんど見られないペラグラという皮膚症状ですが、摂取する栄養が偏っていると原料のトリプトファン不足が稀に生じてナイアシンが欠乏すると、ベラグラ以外にも口内炎のような症状があり、口と舌が炎症を起こして真っ赤になり、咽頭や食道まで炎症が及んで痺れるような痛みを感じます。

消化器症状としては便秘、下痢、吐き気、嘔吐などが起こります。病気が進行すると、神経・精神症状として、脳症や錯乱、幻覚、記憶喪失、認知症などを起こします。

日本国内でも、アルコール依存症や行き過ぎた減量が原因となって、稀にペラグラを発症することもあります。

◇ ナイアシン欠乏症・過剰症の治療

特に検査は行われず、ニコチン酸アミドによって症状が収まればナイアシン不足が確定します。治療としてはナイアシンの補充療法を継続して行われます。

ナイアシン(ニコチン酸)が不足すると、脂質や炭水化物の代謝が行われにくくなり、精神的にも影響が出てきます。

逆に、脂質異常症の場合にコレステロールを下げる目的で高容量のニコチン酸が処方されることがありますが、過剰に摂取すると血糖値の上昇、痒みや火照りなどの症状が出ることがあるので、最初は少量から初めて次第に増やしていくと副作用を抑えることが出来ます。

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