線維筋痛症の耐えられない激痛と随伴症状

koshi

原因不明の激しい疼痛が起こるという症状で、主に痛みが出る場所として、関節の腱の付け根付近に痛みが起こりやすく、全身に痛みが及ぶと不眠やうつ病を併発することもあるという苦痛の多い病気ですが、日本では治療以前に診断さえ困難といわれ、医師に治療を敬遠される疾患の一つになっています。

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◇ 原因不明でも症状が酷い疾患

EBウイルス感染症などと似た、検査でも異常が見つからない疾患で、ドクターショッピングを患者が行わなければ何の解決にもならないという病気、または症候群です。日本では軽傷を含めて200万人が線維筋痛症に罹っていると言われ、女性の有病率が男性の7倍であり、中高年に多いということは判明しています。

医療機関で検査を受けたところで何かが判明するものでもなく、治療法も確立されたものがありません。2015年現在でも原因の特定は難しく治療を始めようとする医師はほとんどいません。200万人の患者数に対して、実際に専門の医療機関を受診している人数は4,000人程度といわれています。

しかし、米国リウマチ学会による繊維筋痛分類基準や予備診断基準が定められていることもあり、欧米のリウマチ科では診断と治療は確立されつつあるという話もあります。

◇ 耐え切れなかった激痛の末

元アナウンサーの大杉君江は出産後に全身の疼痛に襲われて、線維筋痛症の治療を受けていたものの、自宅マンションで飛び降り自殺。治療法が見つからず激痛を我慢するしかなかったことが原因と見られています。また、対症療法かと思われますが、どのような治療を受けていたのか不明です。

線維筋痛症の患者は、疼痛によるストレスの蓄積や疼痛による不眠によって、心身症や精神疾患を発病することがあり、特にうつ病などの精神症状は頻度の多い随伴症です。

随伴する精神症状は対症療法として治療可能なので、抗うつ剤や睡眠薬、疼痛緩和としてプレガバリンは定番ですが、副作用の肝障害が大きいことが判ってきたため、少なくとも神経内科や整形外科では弱オピオイドが処方されていたかと思われます。

◇ 線維筋痛症の原因と症状

遺伝的要因が根本にあり、直接の発症の要因では心因性の内的要因と傷害などの外的要因の両方が関係している場合があるといわれています。

環境の変化や睡眠障害、出産、更年期障害などが主な要因になり、疼痛発症のきっかけでは整形外科、内科的疾患や手術、外傷が直接の原因になっています。

慢性的なストレスが原因となり、神経と内分泌系の異常から疼痛以外の症状として、多くのものがありますが、過敏性腸症候群やドライアイ、シェーグレン症候群などの乾燥による炎症などが主な症状となっています。

◇ 線維筋痛症の検査と治療

当人の痛みを評価することは難しく客観的な疼痛の指標がないため、痛みの程度は自己申告によるものしかなく、逆に障害年金目的の詐病として使われることがあります。小児の不登校の原因として線維筋痛症に罹患していることも多いことが判明しています。

米国リウマチ学会が定めた診断基準として、全身の18か所の圧痛点に痛みがあれば線維筋痛症になります。

また、痛みの受容器や痛みの伝達物質を介さない中枢神経の疼痛ということはある程度わかっているため、疼痛の制御は可能かと思われます。下行性疼痛抑制系をコントロールするためにセロトニンやオピオイド等が効果を示します。

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