肥満症の特効薬サノレックスの副作用とは?

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肥満症が引き起こす可能性がある疾患として、動脈硬化を始めとした血管性の疾患や糖尿病、心臓病などがありますが、運動が出来なくなると肥満の改善自体が困難になり悪循環に陥ります。その対策として薬で肥満を解消しようというわけで、2000万人を超える市場のある、肥満や脂質代謝異常症に効果のある薬が開発されて処方され始めています。

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◇ 肥満症患者と生活習慣病予防

日本では国民病と定義されて、潜在的な患者数を含めると2000万人を超える「肥満症」の患者数に上ります。この肥満症に対して生活習慣病から起きる多くの疾患を防止するために、手軽な手段として飲むだけで痩せる事ができるというクスリが処方されつつあります。

2015年の時点では、肥満に効果のある薬としてサノレックス(一般名:マジンドール)が処方されています。食欲を抑えて代謝を促進する効果があるというものですが、処方の対象としては肥満度が+70%以上、またはBMIが35以上の極度の肥満症の患者に限定されています。

基本的に軽度の肥満症では保険適応外になりますが、開業医の場合はそれほど保険適応にはこだわりません。保険適応基準のBMI35を下回っていても「処方してほしい」と言われれば通常は3割負担で出してくれるものです。

しかし副作用が多いクスリだけに、自費で処方するのか処方しないのか、そのあたりの判断は医者次第という事になります。

◇ サノレックスの作用と副作用とは?

視床下部の「満腹中枢を刺激して空腹感を感じないようにする」というのが主な作用で、代謝促進などの作用はありません。単に食欲を抑制する目的で薬を飲むことで、極度の肥満症(高度肥満)には食事療法や運動療法の補助的役割として服用します。

【用法・容量 サノレックス0.5mg錠】

・1日量1.5mg(食前に2~3回)が最大量。出来るかぎり最小有効量を服用すること。
・期間は最長3か月を限度とする。効果がない場合は1か月で中止すること。
・食事量、体重の推移、食生活等に留意しながら継続投与の可否、投与量について注意する。
・睡眠障害を引き起こすことがあるので、夕刻の投与は避ける。

※富士フイルムファーマ添付文書より

服用期間が最長でも3か月というのは、サノレックス錠(マジンドール錠)の構造式と薬理学的特性がアンフェタミンと類似しているため、長期服用によって依存性を形成しやすく精神症状が現れることがあります。

◇ 依存性を形成しやすい痩せ薬

やせ薬全般に共通する副作用として、精神症状が現れることが多く依存性があるので長期服用はできません。依存性があるクスリの場合、服用を中止した時のリバウンドも当然起こります。長期間服用して食欲が抑制された状態が続くと、リバウンドとして異常な食欲が出ます。無理に食欲を抑えたことが原因で拒食症になる可能性もあります。

服用期間が3か月を超えると危険な薬ですが、処方してもらえない患者がドクターショッピングのように他の病院で処方してもらうという事も起きているようです。

この先、処方箋がマイナンバーで管理されるようになると、病院の掛け持ちはできなくなるので依存性が強くなる前にやめる方が無難です。食欲抑制と代謝促進の両方の作用を持った医薬品を治験中のメーカーもありますが、副作用が全くない医薬品はほとんど存在しません。

2016年2月にシオノギ製薬が「高コレステロール血症治療薬クレストールOD錠(ロスバスタチンCa)の販売承認を取得した」というのが最も新しい医薬品情報なので、安全な脂質代謝促進薬はまだ先の話かもしれません。

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