てんかんと交通事故の関係とは?

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てんかんとは大脳の部分的な信号以上による発作であり、大脳全体に及ぶ全般てんかんや側頭葉や前頭葉に限定された「部分てんかん」だけでも多くの症状があります。特に側頭葉てんかんの場合は、意識を失った後も夢遊病患者のように行動する事が可能であるため、運転時に発作が起きてもそのまま運転を続けた場合、周りに危害を加えることになります。

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◇ てんかん発作の症状

てんかんには意識消失などの発作を伴う軽いものから、意識を失ったまま暴れるような大発作までがあります。てんかんの症状や部分別に体系的に分類された多くの症候性・特発性てんかんがありますが、近年では薬でコントロールを行う事が可能であり、周りから見て分かりやすいてんかん症状は少なくなっています。

一般的に「てんかん発作」といえば、抑え込んでも体が突っ張って舌を噛みそうになったり泡を吹いたりするというのがよく知られているものです。

この場合は脳全体にわたるてんかんなので、一人の場合は倒れた時に頭を打ったり舌を噛み切ってしまうなど、周りに人がいない限り生命の危機があるものです。このように全身が硬直するような発作時には車の運転は不可能なので、通常は免許を所持していません。

◇ 側頭葉てんかんと交通事故

側頭葉てんかんが原因と処理された事件では、京都祇園で起きた軽ワゴンの暴走による20名の死傷者を出した事故が新しいものです。刑事事件としては不起訴処分でしたが、民事事件として裁判が行われた結果、家族と勤務先に対して総額5200万円の支払いを命じる判決がありました。

2006年に改正された道路交通法では、更新時にてんかんの持病の有無を自主申告する必要がありますが、虚偽の申告を行っても罰則規定がなく、「てんかんあり」と申告した場合は、医師の診断により運転可、または運転禁止の判断が行われていました。

側頭葉てんかんの場合は自覚症状がないことから、脳波検査を受けない限りてんかんと判明することはなく、判明したところで短時間の軽いてんかんであるため、車の運転が可能だと思い込んでいるのが一般的です。

自覚症状のない側頭葉てんかんは車の運転が可能なボーダーラインであり、医師が診断を間違えると危険な状態に陥ることがあるものです。ただ、薬でコントロールが出来ている限り、運転を行ってもよいということになっています。

◇ 病気と運転資格の欠格事由

現在の道交法では運転制限に関して具体的な病名は定められておらず、「病気運転致死傷」の原因になるものとして、運転が出来ない「症状」が規定されています。

疾患の症状が運転に影響する危険性が予測できる場合は、自己申告を行って免許証の再交付を受けない、または免許を返納する必要があります。自覚症状がありながら運転を行った結果、人身事故を起こした場合は病気運転致死傷として刑事責任に問われます。

現在の法律では、正常な運転が出来るかどうかという症状に応じて免許の欠格事由の基準が作られています。しかし、自分で運転が可能かどうか判断する事ができない疾患も存在するため、便宜上、特定の疾患と症状に併せて運転免許欠格事由が定められています。

自ら判断できないため病名を挙げる必要がある例外的な疾患として、統合失調症や躁うつ病、ナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、意識障害や運動障害の危険性が考えられるてんかんなどがあります。

自ら危険性を予測できない場合は刑事責任に問えないため、上記の病気の場合は運転が可能かどうか慎重に診断を下す必要があります。危険性を自覚している場合は、事故の有無に関係なく運転をするだけで違法行為「過労運転」とみなされます。

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