日常生活の中にある「てんかん」の原因と危険性

byouin2

一時的で軽いてんかん経験者は、全人口の1%の100万人を超えているほどありふれた病気ですが、薬に効果がない難治性のてんかんに移行すると生命の危険も出てきます。

テレビ番組が影響したり、カメラのフラッシュや蛍光灯の点滅(50Hz~60Hz)などもてんかんの原因になりますが、自主規制が行われているものが主にテレビ番組での点滅であり、それ以外ではてんかん防止の対策が取られていないのが現状です。

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◇ テレビと光過敏性てんかん

失敗が早く、結果的に規制を行うことが早いイギリスでは、国営放送BBSのテレビ番組の、1秒あたりの光の点滅回数がある程度自主的に定められています。

光過敏性のある者を対象にテストを行ったところ、1秒に12回の点滅により脳波の異常が出る者が80%を超えますが、毎秒30回以上の点滅では点滅の頻度が上がっても次第に脳波異常が減っていくことが分かっています。

光過敏性てんかんの原因として、光の点滅に対する脳の許容範囲を超えた場合に脳波の異常が見られます。ヒトは光の点滅に対してある程度の許容範囲があり、特に光感受性が大きく許容範囲が少ない子供にてんかん発作や意識の消失が起きやすくなっています。

◇ 色の変化が脳波に与える影響

日本ではてんかん防止のためのガイドラインが決まったのが、ポケットモンスターの放送時に子供の光過敏性てんかん発作が増えた後です。

全国で800人を超える救急搬送者が出た「ポケモン問題」では、脳に刺激を与えて興奮させる色である「赤色」と、精神安定効果のある「青色」の点滅が1秒間に12回行われたため、特に一過性の光過敏性てんかんの症状が起こりやすい状態だったと言えます。

光の刺激に許容範囲の狭い子供が、周りに比べて暗い画面を凝視していたことも重なって気分が悪くなったり、意識が遠くなったりすることは十分に考えられるものです。

◇ 日常の中にあるてんかん発症要因

目から入ってくる光が強いと年齢に関係なくてんかんを起こしやすくなります。健康な人でも海の波の先を見ていればてんかん発作を起こします。米国の海兵隊でもよくある話です。また、睡眠不足や過労などにより頭が疲れている状態でもてんかんを起こす要因になります。

運悪くてんかんが発症してしまった場合、軽い発作のてんかんであれば、抗てんかん薬や抗痙攣剤などの薬で抑えることができるものです。てんかんは再発しやすいため、慢性化すると発作が残る限り、一生涯にわたって服薬を続ける必要があります。

服薬によって脳の萎縮を避ける事が出来るので、迷わず検査と治療を受けることをお勧めします。

◇ てんかんの告知義務は?

結婚するときの病気の告知義務に関しては、神経症や自覚症状だけの精神病の場合はプライバシーの問題であり相手に伝える法的責任はありません。(神経症は離婚の原因になりませんが、精神病はボーダーラインがあります)。

しかし、一人でコントロールできないてんかんの場合は相手の理解と協力が必要になってくるため、事前に伝える社会的責任があります。

服薬でコントロールできる場合は配偶者に伝える必要がありませんが、通院と服薬が長期にわたるので伝えておく方が無難です。会社に対しては、発作がない限り敢えて言う必要はありません。

運転免許に関しては、過去2年間に1度も発作を起こさなかった場合、告知せずに更新を行う事ができます。(運転時以外の夜間の発作は除く)

◇ てんかんの治療と手術

薬が効きにくいという事が起きれば、難治性てんかんとして治療を行っていく必要があります。最近では手術の有効性が高く、記憶障害などの後遺症が残る事もなくなっています。以前と比較すれば安全性の高い手術ですが、薬で発作が抑えられない場合に限って手術適応になります。

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