妊娠高血圧症候群と頭痛、高血圧予防の塩分摂取

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過去に妊娠中毒症と呼ばれていた症状で、中毒性のものではないため妊娠高血圧症候群とされました。妊娠20週後から分娩後12週に至るまでの血圧の上昇、それと合併して蛋白尿がみられるなど、偶発的ではない合併症のことを意味しますが、その一つに含まれていた浮腫は除外されました。

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ー妊娠高血圧症候群とはー

妊娠8か月以降になると妊娠高血圧が起きやすいといわれており、約1割が発症します。胎児に栄養を送る際に少し血圧が上がるため、収縮期140mmHg、拡張期90mmHg以上が妊娠時高血圧症候群の基準値として設定されていますが、高血圧による自覚症状はありません。

極端に上がった場合は頭痛も起きますが、ほとんどが一時的なものです。以前は妊婦向け鎮痛剤として腎毒性の高いフェナセチン入りのセデスGが使われていました。

なぜ高血圧になるかということは全容解明には至っていません。高血圧の素因があった場合に妊娠を機に高血圧を発症するというケースもあります。

血管の攣縮が腎臓の血流悪化につながるという説もあり、それが原因で高血圧や蛋白尿や浮腫につながるといわれています。原因が不明であるため、予防法も治療法も確立されていません。

ー腎機能低下と尿タンパクー

健康な人であれば尿に蛋白が出ることはないのですが、高血圧妊娠症候群の場合は、腎機能の低下により尿蛋白が増える傾向があります。15mg/dl以下、または15mg/dlから30mg/dlであれば陰性であり、30mg/dl以上の場合は陽性になります。重症の場合は200mg/dlに達することもあります。このタンパク尿の場合でも妊娠高血圧症候群に含まれます。

32週未満で発症すると重症化する場合があるため、各種の検査が必要になってきます。
重症になると血圧上昇、脳出血やけいれん発作、タンパク尿、脳出血や肝機能、腎機能の障害などが起きてきます。

ーHELLP(ヘルプ)症候群ー

分娩前や分娩中に関わらず子癇という妊婦の異常な高血圧に伴って現れる、痙攣や意識障害や視野障害を起こすこともあります。また、妊娠後期や分娩時などに、母体に生命の危険を及ぼす妊娠時高血圧症候群に伴う合併症状や一般的な症状としては、頭痛、視力障害、嘔吐、上腹部の痛みなどがあります。この場合は緊急の血液検査を行い、診断することが必要になります。

溶血性貧血と血小板低下を伴うHELLP症候群を引き起こす場合があり、胎児の発育不全や、胎盤が子宮からはがれることで胎児への酸素供給が行われなくなり、胎児機能不全に陥ると胎児が死亡することも考えられます。母子ともに危険な状態にもなりかねません。

ー妊娠高血圧の治療と塩分制限ー

絶対安静で、発症予防のために減塩食により降圧を図ります。妊娠前から高血圧や蛋白尿があった場合は、高血圧合併妊娠、腎疾患合併妊娠といいますが、治療は行われずに塩分摂取を控えて食事療法によって血圧を下げるという方法がとられています。制限食により、1日当たり7~8gの塩分摂取に限られています。

高血圧の治療に関しては、他の先進国に比べて日本ではCa拮抗剤は使われず、ヒドララジンやメチルドパなどの降圧剤が使用されています。胎児への影響がある利尿剤は基本的に使われません。

薬に頼らないで塩分カットが望ましいのですが、それが難しいという高血圧の方は計画出産を行うという方針です。

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