うっ血性心不全(心不全)の原因と症状

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心臓は血液を送り出すポンプですが、臓器の中でも単体で動くものです。移植用に取り出した心臓は、心筋のエネルギー源であるATPが無くなるまで元気に動いています。しかし、体内に収まった状態の心臓は肺や大動脈・大静脈とつながって、自律神経に支配され、電気刺激によって動かされると、多くの要因によって支障が出てきます。

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◇ うっ血性心不全のメカニズム

うっ血というのは血液の停滞を表し、心不全は心機能の著しい低下による血液の拍出量が減少することであり、「心不全」といえば、ほとんどが「うっ血性心不全」によるものです。心筋梗塞や不整脈などが原因でうっ血を起こすため、原因は異なっても結果的にうっ血を起こします。

◇ 左心不全・右心不全の原因と症状

大静脈と肺に行く肺動脈がつながっているのが右心室と右心房であり、大動脈と肺から来る肺静脈がつながっているのが左心室と左心房です。紛らわしいかもしれませんが、右心室から肺に静脈血を送る血管が肺動脈で、左心室に動脈血を送るのが肺静脈であって逆になります。

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(画像引用元Wikipedia)

左心室と右心房を含めて「右心」といい、左心室と左心房は「左心」です。うっ血性心不全では右心と左心の違いによって症状が異なります。

左心不全によるうっ血の場合、肺から流れてきた「動脈血を全身に送る」ポンプなので、左心不全により肺うっ血を起こすと、症状は危険性の高いものになります。

全身の血圧低下はもちろん、肺に水が溜まる肺水腫による呼吸困難が原因になり、肺うっ血から倦怠感・頻脈があり、血流の低下によるチアノーゼや意識の低下、肺高血圧などを起こします。左心室の流れが悪くなると肺の抵抗が原因で右心にも影響します。

右心不全の場合は下半身の太腿から下の浮腫や肝臓の肥大・低血圧があり、それほど危険な症状は出ませんが、慢性心不全になると左心を巻き込んで両側の心室・心房・肺に影響が出ます。

慢性の(うっ血性)心不全の場合は心臓の状態を表しているだけなので、降圧剤と利尿剤を服用しながら、常にニトログリセリンを持っていれば対処可能であり、うっ血性心不全は生命に係わる症状とは限りません。

◇ うっ血性心不全の予防と治療

うっ血性心不全が起きても、安静にしていれば生命の危険はありません。しかし寝たきりの生活が続くため、利尿剤による浮腫み対策と併せて下肢の運動は必要です。

うっ血が認められた場合、主な症状は肺水腫が原因の呼吸困難なので、息苦しさを改善するために肺から水を抜くために利尿剤が使われます。利尿剤の服用と予防の意味で血圧降下剤の服用が続くことになります。また、血管を拡張させるために強心剤が一時的に使われます。

うっ血性心不全の原因に生活習慣病があります。コレステロールや中性脂肪など脂質異常症による動脈硬化や糖尿病、肥満が原因になりやすいので、足の浮腫み防止に毎日の歩行は欠かせません。減塩も必要ですが、更年期など食塩感受性が低い場合は減塩の効果は少なくなります。

他に、塩分だけでなく糖分を減らすこと、飲酒はほどほどにしましょう。高血圧になってしまえば禁煙は必須です。

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