子供の外耳道異物の処置と治療費

miminari

外耳道異物が起こる範囲の外耳道とは、外耳穴から鼓膜までの間です。家庭にある小さいものから虫などの異物が入った場合は雑音と痛みがありますが、意思表示のできない乳幼児の機嫌が悪い時に、周りの者や親は外耳道異物に気付きにくいものです。

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◇ 外耳道で虫の音がする

子供でも大人でも同じですが、外耳に虫が入ると通常は虫が動く音が聞こえて痛みを感じます。外耳道は30mm前後の短い空洞なので、光を当てれば内部の状態が分かって取りやすいものです。

ライト付きのピンセットや耳かきを使うと虫を取り出すことができますが、虫の一部を残したり、昆虫の場合は外耳道に噛み付いたまま頭部が残されることがあるので、いつまでも痛みが取れないケースもあります。

家庭で虫を取り出すことができれば、外耳道や鼓膜を傷つけないように無理のない範囲で行う事は無駄ではありません。耳の中にぬるま湯を入れると勝手に出てくる事や取り出しやすくなる場合があります。

外耳道全体が見えない場合は無理をしないで耳鼻咽喉科で除去してもらうのが無難です。通常は鼓膜に穿孔がないことを確認したのちに、外耳道に麻酔液(リドカイン)を流して、虫が動かないことを確認して耳の痛みを抑えながら除去します。

耳鼻咽喉科では小児の痛みが酷い場合、虫や昆虫が耳の中で暴れていると全身麻酔が必要になることも稀にあります。

◇ 乳幼児に多い外耳道異物

乳幼児や子供に多い外耳道異物では、耳に入るサイズの豆やプラスチックのおもちゃ類の中でも球形のものが多くなっています。球形のものは家庭で取ろうとすると奥に入ってしまうことが多く、外耳道の炎症を招くなど次第に状態が悪化していくことも考えられます。

特に乳幼児の耳に豆類が入り込むと、中で膨らんで取れにくくなり痛みも出てきます。症状を訴えることが難しい乳幼児の場合には気付きにくいものです。

小児科で原因不明であれば、最終的に耳鼻咽喉科で原因がわかる場合があります。耳鼻咽喉科では異物除去専用の鉗子を使わないと除去することは難しく、それでも取れない場合は吸引を行います。

咽頭異物や鼻腔異物の除去と比較すると、外耳はそれほど複雑な処置ではありません。保険点数も外耳道異物除去術「複雑なもの」が790点(7,900円)なので、初診料と外来診療を合わせても3割負担で3,000円程度です。

外耳道に感染を起こしている場合や全身麻酔による入院、深夜・休日の加算、乳幼児加算を含めると、ある程度のまとまった金額がかかる場合もあります。

◇ 子供の耳掃除は保険適応?

子供に声をかけても反応が無い場合や明らかに聞こえが悪い場合は、外耳炎も考えられますが、家庭での耳掃除で耳垢が鼓膜の方まで押し込まれたことが原因で起こる事があります。

耳垢が原因であれば、外耳道異物ではなく耳垢塞栓による「伝音声難聴」と言われる症状になります。家庭では耳垢をグリセリンなどで溶かしても排出させることが困難なので、耳鼻咽喉科で洗い流す処置が必要になります。

両側の耳垢除去は200点に加えて乳幼児加算(100%加算)、3~6歳(50%加算)、深夜、時間外などの時間帯や耳鼻科の方針によって加算されるものは異なります。

程度の違いはありますが、聞こえが悪くなるのは明らかなので、「耳垢塞栓」として保険適応になります。実際の医療では、たとえ聴力に関係しないほどの耳垢掃除でも自費扱いにはならないものです。

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