様々な頭痛に対する鎮痛剤や治療法

byouin2

市販薬では鎮痛効果を期待できない片頭痛・三叉神経痛などは、激痛を伴って日常生活にも支障を来すことがあるものです。新しい治療法や即効性のある治療薬が増えて選択肢が多くなっています。

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◇ 片頭痛の予防薬・治療薬

片頭痛で頭の痛みを感じるのは通常は片側ですが、半数弱は両側に痛みを感じます。原因はセロトニンに過敏な体質の場合、血管の拡張時に血管壁から痛みを伝達する物質が放出されて拍動性の痛みを感じます。

痛みの程度や発作の頻度は人によって異なります。片頭痛が酷いと日常生活に影響が出る場合があります。また、片頭痛の定期的な発作の前兆として閃輝暗点が代表的なもので、吐き気やしびれなどを伴って片頭痛が始まります。

何となく片方の頭が痛いな・・・という症状が軽い場合は、前兆がないまま拍動性の頭痛が始まります。

痛み始めた後の治療薬として、以前はエルゴタミン製剤(酒石酸エルゴタミン)とカフェインの合剤(カフェルゴット)などが使われていましたが、発疹が出やすくはっきりした効果が見られませんでした。

予防にもエルゴタミン製剤のジヒデルゴット(メシル酸ジヒドロエルゴタミン)が使われていましたが、あくまでも予防効果を期待したもので、治療薬ではありません。ジヒデルゴットは長期的に処方出来る薬で副作用が少ないという意味では予防のために役に立つものです。

現在ではトリプタン系薬剤が主流になり、即効性が期待できるため、発作後の治療には欠かせないものになっています。血管によって神経が圧迫される群発頭痛や三叉神経痛にも有効で、トリプタン系薬剤の登場により日常生活への影響がなくなり、生活の質も上がっています。

片頭痛があると、ついトリプタン系薬剤に依存してしまう傾向にあるため、片頭痛の発作の頻度が1カ月に数回程度であれば、発作が起きた時に頓用として服用します。頻繁に片頭痛が起きる場合はCa拮抗剤を予防的に服用しながら、片頭痛の時にトリプタン系薬剤を服用します。

薬剤誘発性頭痛が起きやすい薬なので、服用は1カ月に10回以内に抑えるように飲み方を工夫しながら調整していきます。

◇ 群発頭痛の治療法と治療薬

群発頭痛では眼窩の奥の神経が圧迫されて激痛が起こります。通常は片側が痛み、毎日同じ時間に群発頭痛の発作が起きて数週間~数か月にわたって激痛が続きます。ヒトが感じる痛みの中でも1・2を争う激痛に襲われながら、涙や鼻水が出るという自律神経症状を伴う悲惨な状態になります。

「鼻水や涙を気にすることは出来ず、ひたすら痛みに耐えるしかない」という症状でしたが、最近ではスマトリプタンの皮下注射に速効性があるので、群発頭痛の発作が起きた時は、皮下の自己注射が行えるようになっています。(自己注射は保険適応、飲み薬は適応外)

他の治療薬として、Ca拮抗剤や酸素吸入なども有効とされています。神経ブロックにもある程度の効果がありますが、効果が得られない場合は三叉神経根を切除することで鎮痛効果が期待できます。

◇ 三叉神経痛の治療薬

群発頭痛にも似た部分のある症状の三叉神経痛は、血管による神経の圧迫で目の奥や眼の上の三叉神経が痛みます。血管の圧迫を無くすための手術や放射線療法などもありますが、通常はカルバマゼピン(テグレトール)の服用が効果的です。

ペインクリニックで神経ブロックを定期的に行うと次第に神経が鈍感になり、痛みが和らいできます。次第に長期的に神経ブロックの効果が持続するようになりますが、麻酔の効果は個人差が大きいため治療効果が無い場合もあります。

放射線治療としてガンマナイフなどもありますが、脳腫瘍の後遺症が出る事があるので、出来る限りカルバマゼピンの服用で治していくのが無難かもしれません。日常生活に支障が出るほどの痛みであれば、耳の後ろを切開して神経と血管を触れないようにする方法では治癒率が95%以上という好成績を残しています。

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