向精神薬と抗精神病薬の違いとは?

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抗精神病薬とは主に統合失調症やうつ病などに使われる薬で、ドーパミンの作用を抑えて幻覚や妄想を軽減させることが主な目的で処方されます。それ以外の向精神薬に指定されているものでは、軽い安定剤から鎮痛効果の高い薬まで、整形外科などでも幅広く処方される薬を含みます。

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◇ 向精神薬の種類と作用

向精神薬は脳の中枢神経に作用して、精神活動に影響を与えることで心因性の病気の薬物療法に使われたり、直接その病気を治す薬ではないとしても向精神薬によって気分を楽にすることで、精神的に余裕を与えるという性質を持った薬です。

向精神薬は「麻薬及び向精神薬取締法」によって指定され、そのリストに含まれる薬物を向精神薬といい、乱用や薬物依存に陥りやすい薬が含まれます。モルヒネやコカインは麻薬取締法で取扱者が取り締まりの対象になりますが、中毒者は「麻薬中毒者に対する措置等」によって措置入院などが規定されています。

麻薬の中でも治療に用いられる薬では、オピオイド・モルヒネが鎮痛剤として使われ、コデイン・エフェドリンなどの中枢神経に作用する成分は、主に鎮咳薬の成分に使われています。

◇ 子供向け抗精神病薬

アンフェタミンに似た構造のメチルフェニデート(リタリン)は、突然眠ってしまうナルコレプシーや難治性のうつ病に処方されています。メチルフェニデートの徐放剤コンサータは18歳未満のADHD(注意欠陥・多動性障害)の場合に処方されています。

特に成人向けのメチルフェニデートは処方薬のストックを溜めて販売する者が摘発されています。メチルフェニデートは第一種向精神薬に指定されており、製薬会社から処方に至るまでに関わる全ての業者が免許制であり、輸入の際には厚労省の許可を得る必要があります。

また、長期服用によって耐性が形成されるので、次第に服用量が多くなっていき精神依存も大きなものです。長期服用で統合失調症を発症することがあるので要注意です。

◇ ベンゾジアゼピン系も向精神薬

第2種向精神薬では、バルビツール系とベンゾジアゼピン系の一部を含みます。BZP系では鎮静効果の強いサイレースがありますが、幻覚や妄想を起こすことがあるので、セレネースとペアで処方されます。

第3種向精神薬に指定されている薬では、ベンゾジアゼピン系の多くが含まれています。軽い安定剤がほとんどですが、最近ではベンゾジアゼピン系安定剤の乱用や離脱症状がクローズアップされているので、何となく第3種に付け加えたという印象があります。

依存症や副作用はほとんど無く、致死量が100万錠を超えるというのがベンゾジアゼピンの特徴だったのですが、向精神薬扱いです。処方日数も30日分以内に限定されています。

漠然とした不安感に対する安定剤として使われていますが、幻覚や妄想に効果のある薬も含まれます。特定の精神病に対して第一選択薬として処方するような薬はほとんどありません。

◇ 抗精神病薬の作用

抗精神病薬は薬の新旧によって「定型抗精神病薬」と「非定型抗精神病薬」に分類されます。第二世代の副作用の少ないものを非定型抗精神病薬と呼び、主にドーパミンに限定的に作用する薬で、統合失調症の症状を抑えたり、意欲を増加させるために用いられます。

ドーパミン(他に、セロトニン・コリン・アドレナリン)の受容体をブロックすることで、幻視・幻聴などの幻覚を減少させます。定型抗精神病薬としてフェノチアジン系抗精神病薬が多くの症状に対して使われていましたが、副作用が大きいため予防薬の併用が必要な場合もありました。

神経伝達物質の中でもドーパミンに作用して、他に影響を与えない薬として第二世代の抗精神病薬が使われています。

第二世代の具体的な薬品名では、セロトニン、ドーパミン、コリン、アドレナリンの受容体をブロックして統合失調症の症状を押さえる「オランザピン」や、ドーパミンの受容体拮抗剤として「エビリファイ」、セロトニンとドーパミンの伝達を抑える遮断剤としては「リスペリドン」が、副作用の少ない新しい抗精神病薬として有名なものです。

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