セリアック病とグルテンフリーの世界的な流れ

byouin2

セリアック病とは、うどん・パスタ・そうめんなどの麺類を初めとする小麦加工製品のグルテン消化不良によって起こる消化器系の疾患です。慢性的な下痢や倦怠感・脳の疲労・体調不良を引き起こすもので、小腸から栄養吸収が出来なくなってしまうという自己免疫疾患のひとつ。他の腸炎や過敏性腸症候群に症状が似ているため病気の特定が困難になっています。シンプルで効果の高いグルテンフリーによる効果とは?

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◇ セリアック病とグルテン不耐症

小麦粉製品に含まれる「グルテン」は粘性を上げるタンパク質ですが、グルテンが引き起こす疾患が世界的にも注目されています。グルテンの消化が行われにくい場合はグルテン不耐症と呼ばれますが、小腸に炎症反応が起きる場合はセリアック病と呼ばれています。症状が似ているため、過敏性腸症候群の原因もグルテンが関係しているとも言われています。

炭水化物不耐症や乳糖不耐症とメカニズムが似ているので、症状も似たようなものですが、セリアック病の場合は比較的子供に多く怒りっぽくなるというのが少し異なる点です。

また、セリアック病は非アレルギー性グルテン感受性の症状であり、グルテンの消化不足が招くグルテン不耐症と似ていますが、消化の段階で問題になるため、食事の数時間後から自己免疫性疾患の症状が出ます。

症状としては、主にガスが溜まり、腹部膨満感や慢性の下痢に加えて、エネルギー不足による慢性的な疲労感と倦怠感、集中力・注意力不足、うつ病などの精神症状も見られます。

◇ セリアック病の治療法

グルテンの摂取が原因と判明しているので、単にグルテンを含む食品を摂らなければ治ります。世界的にグルテンフリーの流れがありますが、日本ではグルテンフリー食が浸透していないので、グルテンを含まない食品だけを選択することは難しいものです。

一般的に小麦加工食品を数週間~1カ月ほど断つ必要が出てきます。重症度が高い場合はグルテンフリー食ではなく、脱グルテン食が必要になります。小腸が受けたダメージの程度と、小腸の機能回復の程度により完全な治癒が期待できない場合もありますが、長期的にグルテンを摂取しないことで小腸からの吸収率が次第に増えることがあります。

小麦粉の生産性を高めるために遺伝子組み換えが行われていることが原因となり、グルテンの含有量が増えるという結果になっているので、小麦粉に水を加えて練った小麦加工品には全てグルテンが含まれています。小麦粉の中でも薄力粉のグルテン含有量は少ないので、許容範囲で収まることもあります。

グルテンを含まない米粉パンや米粉うどんなど米澱粉で代用したものが販売されているので、小腸の機能がある程度正常であれば小麦加工品を避ける食生活によって次第に体調が良くなっていきます。

◇ うどん県と糖尿病の関係

うどん県といえば、全国平均の7倍以上の量のうどんを食べるという香川県ですが、コシのあるうどんほどグルテンが多く含まれています。香川県にグルテン不耐症やセリアック病に罹っている人が多いかどうか?という問題では、セリアック病やグルテン不耐症自体、内科や皮膚科のクリニックでは一般的に普及されている病名ではないので、統計結果が見当たりません。

グルテン摂取量が多い場合、数値的に正比例する症状としては糖尿病があります。香川県ではうどんの消費量と共に糖尿病の発症者数も全国一になっています。

グルテンの消化酵素の有無は遺伝によるものであり、小腸のアレルギー反応を起こす体質も遺伝的な要因が多くなっています。自己免疫反応としてのⅠ型糖尿病も遺伝が原因になりますが、グルテンの摂取量に比例してⅠ型糖尿病を発症しやすいことも明らかになっています。

小麦加工食品の中でも、水を加えて練ったものは特にグルテン含有量が多くなるので、コシの強いうどん消費量が多いと、自己免疫疾患であるセリアック病とⅠ型糖尿病を同時に発症しやすくなります。

◇ 日本人が好むうどんのコシ

「うどんのコシもグルテンから」というキャッチフレーズは、コシの強いうどん屋の宣伝文句にもなっているほどです。「パンもうどんもグルテンというたんぱく質が存在するおかげでいい商品が作れます」という認識が一部のメーカーの中では常識になっているのかもしれません。

うどんやパンを食べて血糖値が上がるというわけではなく、グルテンの消化酵素を持っていればある程度までは消化されますが、限度を超えると遅延型アレルギーに似た免疫性疾患を起こして、小腸の機能が失われながら、慢性の下痢や吸収不足による油っぽい便、ガスの発生による腹部膨満感などの症状が出てきます。

グルテンフリーの流れも一部にあるようで、ネットでは米粉を使ったうどんが販売されています。しかし、小麦粉より米粉の方が血糖値を上げやすくなっているのでⅡ型糖尿病の人は要注意、という面倒な病気です。

グルテンの塊に小麦粉をまぶす(もち麩)という料理を健康食としている食文化の国も近隣にあるようです。

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