認知症の症状と原因疾患による新分類

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認知症の最も特徴的な症状は、神経細胞の減少が原因となり記憶力障害が顕著であり、見当識の異常や、認知機能障害による特徴的な症状が現れるという共通した症状があります。老化に伴う生理現象としての記憶力減退とは異なり、脳機能の低下により可逆的に悪化するという違いがあります。


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◇ 認知症の種類とその症状

認知症の種類としては、以下の4種類が主なものです。

・アルツハイマー型認知症(=アルツハイマー病)
・レビー小体型認知症
・脳血管性認知症
・前頭側頭型認知症

その他、梅毒やHIVなどの感染が原因で、脳細胞に影響を与える認知症や、脳圧に変化を起こした結果、認知症の症状が出るものまで多くの原因があります。脳に受けた血行障害の部分が病名になっている場合もあり、症状も多様です。認知症の初期において治療方針を決める上で、このような原因別、症状別の分類が必要になっています。

認知症に共通する症状として、「脳細胞が減少することで、記憶障害・見当識障害・認知機能障害を招く」という症状が中核症状であり、どのタイプの認知症にも共通する症状ですが、過程と進行度、悪性度、初期症状、性差などの相違点があります。

診断基準として、米国の精神医学会のDSM-IVによって認知症が分類されています。この認知症の基準に沿って分類された患者は「認知症」であって、進行を止める事が可能な「軽度認知症(MCI)」の段階を超えていることになります。

◇ 認知症の原因別症状

1)アルツハイマー型認知症(アルツハイマー症)は認知症の中でも最も多く、認知症全体では65歳以上の人口に占める割合が24%であり、世界的にも高い確率でアルツハイマー型認知症を発症しています。

症状としては、顕著な記憶障害、学習障害があり、過去の記憶を次第に失っていくと、発病以前は当然のように行ってきた日常生活の動作の中から、次第にできないことが増えてきます。食事さえ出来なくなると不安感や苛立ちから暴言を吐くこともあり、身内による介護が難しくなります。

2)レビー小体型認知症の認知機能障害は進行性であり、原因はパーキンソン症候群と同じレビー小体というタンパクが脳幹や大脳皮質を侵して、「レビー小体認知症」と診断されることもあり、認知症を伴うこともあります。その場合は「認知症を伴うパーキンソン病」という病名に分類されています。

特有の症状では、注意障害や、空間認識能力の低下、想起力(思い出す能力)の低下や、レビー小体による神経細胞の破壊が起きると、記憶する能力自体が無くなります。原因はパーキンソンと同様であるため、認知症の症状とともに手足の震え、筋肉のこわばりなど、パーキンソン病の症状が出ます。

3)脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血が原因になるため、酸欠が神経細胞にダメージを与えた結果、障害を受けた部分の機能が低下するため、後遺症として麻痺や感覚障害などの神経症状を発症します。

最初の出血や梗塞が起きた時に突然認知症を発症するというものです。血管の状態が悪くなると認知症も悪化します。血管が細い場合は認知症の進行は緩やかになります。以前は血管性認知症が最も多かったのですが、生活習慣病対策の必要性が知られている現在では、次第に減りつつある認知症です。

4)前頭側頭型認知症は、前頭葉と側頭葉の神経細胞が脱落していく進行性の疾患。原因不明の認知症とも言われます。認知症に至る確率はアルツハイマー型認知症に次いで多く、認知症の中では55歳~65歳未満の若年男女に多くなっています。周りから見ると性格の変化が明らかですが、病気とは思えないので治療が遅れることが多い認知症です。

周りの状況を気にせず、自分の思い通りの行動をする。物事に固執する事があり、日課のように同じことを繰り返すことがあり、周りを気にしないで万引きを平気で続ける、相手と同じ言葉を発して自らの意志表示ができなくなる、などの症状が典型的なものです。

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