砂糖中毒がうつ病や肥満を招く!?

byouin2

糖分の摂り過ぎが、意外にも依存性があります。その結果ビタミン不足を招き、うつ病やイライラ、倦怠感などの精神症状・身体症状が現れます。タンパク質が糖化すると老化の原因物質が作られて、糖質制限によって逆に太るという妙な事が起きるようになります。

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◇ 甘いものを食べて砂糖依存症に!

甘いものを摂り過ぎると、ブドウ糖に代謝されて脳のエネルギー源になります。容易に脳のエネルギー源になることが原因になり、ブドウ糖に代謝されやすい糖分が減ると、脳が糖分を必要とするために「糖分の補給が必要だ」という欲求が起きるようになります。そしてブドウ糖になりやすい砂糖を含んだものを過剰に摂るようになります。

炭水化物も糖代謝をしますが、食物繊維と糖質を含んでいるので、その中の糖質がインスリンによってブドウ糖に分解されます。脳は低血糖の状態に敏感な器官なので、ブドウ糖に代謝しやすい砂糖を欲するようになります。

◇ 砂糖が脳の疲れの原因になる

脳が疲れると、空腹ではなくても甘いものを欲するようになり、その時に脳内ではドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質を放出して幸福感を感じるようになります。

甘いものを食べた時に「幸せ」という表現をすることがありますが、実際に幸福感を感じています。それが習慣性や依存性を生じさせることになり、脳が慢性的に糖分を必要とするようになると、結果的に砂糖依存症や砂糖中毒といわれるものになります。

甘いものを摂らなければ禁断症状が出るというわけではありませんが、つい習慣的に「思わず甘いものに手が出てしまう」「コーヒーに砂糖を入れすぎてしまう」という事があると思います。

◇ 糖分を摂り過ぎてうつ病を発症?

糖分を摂り過ぎると、最終代謝物としてグルコースが細胞に運ばれてエネルギー源になりますが、その過程でカルシウムやビタミンB群が大量に消費されます。そしてビタミンB1の不足によって糖代謝が行われにくくなり、身体症状では倦怠感や貧血、浮腫みなどが現れます。精神症状ではイライラ、集中力のなさ、うつ病などが主な症状です。

現代人の食生活でビタミンB群が不足するということは考えにくく、口内炎が出来た時にビタミンB群を補充する程度かと思いますが、糖分を摂り過ぎた時は通常の補充量では足りません。治療薬としてビタミンB1の注射が必要になる事もあります。

そして、糖分の摂り過ぎで最も影響が大きいものでは、過剰な糖とタンパク質が結合して、糖化反応やメイラード反応によって、終末糖化産物(AGE)が作られることで、主に老化の原因になりますが、糖尿病や慢性腎不全を起こすことがあります。

◇ 糖質を制限しても肥満のリスク

砂糖中毒が原因で血糖値が上がり過ぎると、糖尿病の危険が出てくるため糖質制限食を摂るようになるかもしれません。その間は効果的な減量ができますが、通常の食事に戻すと脂質制限食よりもリバウンドが大きく出ます。

糖質制限と称して、果糖・液糖・異性化液糖などを摂れば安全かと勘違いする人がいるかもしれません。代謝にインスリンは必要としませんが、体内で中性脂肪に代わると内臓脂肪として蓄積することになり、どちらにしても肥満を招きます。

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