偽痛風と痛風の違いと治療薬 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

偽痛風と痛風の違いと治療薬

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痛風と同じように、流れが停滞している関節包に溜まった物質が結晶化する事で、全身の関節が痛むというものです。尿酸塩が原因ではなく、ピロリン酸カルシウムが原因になるので偽痛風と呼ばれています。

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◇ 似たような物質が関節包内で結晶化

偽痛風は痛風と原因物質が異なるので、症状は同じでも別の病名として扱われています。「尿酸値が低いのに痛風になってしまった!」などと、80歳を過ぎた高齢者になると勘違いするのかもしれません。

痛風は、尿酸ナトリウムが流れの停滞した関節包に溜まった結果、針状結晶に刺激されて痛みが出ますが、さらに白血球の血球成分が集まって、症状を無駄に悪化させると痛風発作が起きます。

偽痛風の原因物質はピロリン酸カルシウム(CPPD)が、痛風と同様に関節包に溜まると結晶化して沈殿するときに刺激を感じるため、白血球が集まって結晶に対して無駄に攻撃します。白血球は人間に有害な物質を使って異物に対抗しているので、痛みがさらに悪化します。

ついでに、関節リウマチは、免疫細胞から放出されるタンパク質のサイトカインによって骨が破壊されて痛みが起こります。このサイトカインも細胞膜に存在して、細胞の増殖や細胞死に関わるタンパク質です。

◇ 痛風と偽痛風の症状の違いとは?

「痛風」は下肢の関節や足首や指の付け根に多く、尿酸塩による全身性の関節炎による腫れと痛みがあり、痛風発作時には痛みのため歩行が困難になります。治療薬として尿酸値を減少させるフェブキソスタットがあり、痛風発作時にはステロイドの全身投与が行われます。

「偽痛風」は60~80歳の高齢者に多く、ひざ関節にピロリン酸カルシウムが溶けだして偽痛風発作が起こります。痛みの程度は痛風に比べると軽い方です。骨や歯の成分のヒドロキシアパタイトが溶け出すと偽痛風の原因になり、関節の石灰化があるのが特徴。予防薬としてH2受容体阻害剤のシメチジンやファモチジン(ガスター)に効果があります。

◇ 味の素・かつおぶしと痛風・偽痛風の関係

痛風と偽痛風の原因になる尿酸ナトリウムやピロリン酸カルシウムは細胞に必要なもので、DNA・RNA・核酸で使われます。食べ物からはプリン体として取り込まれて尿酸に代謝します。味の素に核酸(おいしいヌクレオチド)が含まれているので、100gに含まれるプリン体含有量で多いものでは「かつおぶし」が493mgですが、「核酸」では桁違いの21493mgが含まれています。

核酸は1日の許容量(400mg)の50倍という含有量です。中華料理症候群の原因物質の一つでもある味の素には核酸が7%ほど含まれているので、最も危険かもしれません。お好み焼きやたこ焼き・うどんが好きな関西人としては、1日にかつおぶし100gは超えているかもしれません。

偽痛風を起こすピロリン酸カルシウムを含む食品は少なく、ベーキングパウダーに膨張剤として添加されている程度です。ほとんどが体内で産生されるものなので、食事制限によって予防できるわけではありません。高齢になるとリンとカルシウムが骨から溶け出して軟骨でピロリン酸カルシウムが作られた結果、関節包液の中に溜まり痛風と同じように結晶化します。その後、軟骨を石灰化するという面倒なことが起こります。

痛風は98%が男性ですが、偽痛風の男女比は1:1であり、運動ができない90歳以上の高齢者の半数を占めます。骨粗しょう症など、骨の老化に伴う症状と言えそうです。偽痛風の原因と予防法は確立されていないので、関節の破壊や炎症があればステロイドや鎮痛剤で痛みを軽減する手段が取られています。

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