ナルコレプシーの不思議な症状と治療薬

hiza

ナルコレプシーとは、時間や場所に関係なく突然眠ってしまうという病気です。ただ単に睡眠発作を起こすわけではなく、情動脱力発作を起こして周りの人を驚かしたり怠惰と思われたり反応は色々ありますが、何年も睡眠発作を繰り返すため睡眠障害と定義されています。

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◇ ナルコレプシーの主な症状

毎日のように睡眠発作が起きるのが特徴で、場所に関係なく発作的に数十分の睡眠が起こり、数時間経てば再び眠ってしまうというもので、その症状が何年も持続します。

情動脱力発作も特徴的で、喜怒哀楽の感情の後に脱力発作があります。全身の骨格筋と顔の筋肉に力が入らなくなるとその場で倒れることがありますが、意識は正常に保たれているので、てんかんとは異なるものです。

さらに特徴的なものが、入眠時における幻覚・幻聴・睡眠麻痺というもので、睡眠麻痺とは一般に言われる「金縛り」のことです。入眠時や寝起きに頻発しますが、金縛りと同時に幻覚まであるという恐ろしいものです。

半覚醒の状態が持続しながら、体を動かすことが出来ず、逃げ出すことも不可能な状態が数分程度持続します。寝ようとすれば、いつものように恐怖感と共に幻覚と金縛りの3点セットが待っています。これが持続するとうつ病を発症して、意欲や集中力の低下を招くこともあります。

主な症状はこれらの4点であり、昼間の「睡眠発作」に加えて、骨格筋に力が入らなくなる「情動脱力発作」、「睡眠麻痺」、「入眠時幻覚」という睡眠に関する症状がナルコレプシーの4大症状ともいわれ、診断基準にもなっています。

これに似た症状は、ナルコレプシーではなくとも、睡眠不足や睡眠時無呼吸症候群の場合に診られることがあります。

◇ ナルコレプシーの治療と予後

この病気の治療法は薬物療法が主なもので、モダニフィルが最初に処方されて、睡眠発作が酷い場合はリタリンが処方されます。入眠時幻覚には三環系抗うつ剤のトフラニールやアナフラニールが使われます。

欧米では2,000人に一人の割合で発病します。欧米の治療法は軽症の場合にモディオダールを使い、症状が酷くなるとリタリンが使われています。日本人では600人に一人の割合で発病して、世界的にも患者が多いといわれています。

ナルコレプシーとうつ病が併発している場合が多くなっており、併発している場合は日常生活に相当な不便があると考えられ、生涯にわたって持続する症状であるため障害年金の支給対象となっています。

治療法としては、未だに薬物療法に頼るしかありません。簡単に依存症を形成してしまう麻薬扱いのリタリン(メチルフェニデート)を生涯にわたって服用することになり、治療と呼べるようなレベルではありません。

医療用モルヒネは依存症を起こしませんが、リタリンは健康な人が服用すると簡単に依存が形成されます。この病気は寿命が短くなるわけでもなく、悪化もしなければ治ることもないという病気です。これから先の人生をどう過ごすのか、その辺りは定かではありません。

脳内のオレキシンが睡眠・覚醒に関係しているといわれて動物実験が行われていますが、まだまだ治療が可能なレベルには達していません。

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