薬剤性大腸炎と副作用で話題のロキソニン

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ロキソニンの使用上の注意に「薬剤性腸炎の副作用」が追加されたと話題になっているようです。重大な副作用として追加されていますが、副作用は見つかれば追加されるものです。重大な副作用だから危険性が高まったというわけではないのですが、ネットで噂を聞いたロキソニン愛用者が、突然ロキソニン否定派に変わるという現象が起きています。

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◇ 作用があるから副作用があります。

ロキソニンはNSAIDに分類されていますが、消炎作用はほとんど無いといっても過言ではないくらいです。なぜロキソニンが巷で話題になっているのか?という理由は、おそらく安全な市販薬として出回っているだけに愛用者は多いのかもしれません。

重大な副作用として、以下の2項目が追加されています。

8)消化管穿孔:消化管穿孔があらわれることがあるので、 心窩部痛、腹痛等の症状が認められた場合には直ちに 投与を中止し、適切な処置を行うこと。

9)小腸・大腸の狭窄・閉塞:小腸・大腸の潰瘍に伴い、 狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に 行い、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた 場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

この意味は、今までは十二指腸までの消化管上部の潰瘍は知られていたけれど、大腸で炎症が発見されたことに意外性があったという事です。

結論を先に書くと、今まで飲んでいた人は上記の副作用が出ない限りそのまま服用しても問題ありません。心配であればガスターも同時に飲んでください。基本的に作用が副作用を上回っているから必要な薬として成り立っているわけです。

◇ ロキソニンの重大な副作用の意味とは?

重大な副作用なので発生頻度は低いのですが、「そういえば、2週間前にロキソニンを飲んだ時に下痢と下血があった」とか「潰瘍ができた時期がロキソニン服用と重なる」という患者が増えてきた様子です。

副作用の薬剤性大腸炎は一気に知名度が高くなり、特に薬の種類を知らない歯医者は消炎鎮痛剤をロキソニンからボルタレンに変更したりするのでしょう。ズキズキする痛みにはボルタレンが最も効くのです。潰瘍があれば座薬を使えばいい話です。

ボルタレンの方が消炎鎮痛剤としては作用も副作用も多いのですが、抗生物質を数種類と鎮痛剤を数種類しか知らない歯科医師はロキソニンを返品、または処分しそうです。次の鎮痛剤として、処方薬で最強の鎮痛剤SG顆粒にする歯科医がいれば笑い者になりそうです。

重大な副作用の心配をするのであれば、中毒性表皮壊死融解症や急性腎不全、アナフィラキシーショックの方が頻度は高くなっています。うっ血性心不全もありますが、こちらの方の恐怖は腸管出血をはるかに上回っています。

消化管に潰瘍や穿孔があっても腸管から出血しても、20世紀最大の医薬品ガスターを飲めば治ります。ガスターのファモチジンよりシメチジンの方が抗がん作用も強くなっていますが、やはり副作用も多めです。

◇ 副作用が原因で入院治療を受けた場合は?

入院して検査した結果、ロキソニンの副作用らしいという診断があったという方もおられましたが、ネットでそういう後日談を書くのなら、医薬品副作用被害救済制度があるのだから申請しましょう。入院した場合は月額36,000円と自己負担分の治療費を給付してもらえます。請求用紙は下記のサイトでダウンロードできます。

http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/

「アスピリンの長期投与で大腸がんの予防ができる」という発見があっただけに、同じ鎮痛剤としてロキソニン騒動は面倒としか思えません。

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