うつ病の三大妄想と単なる妄想の違いとは?

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うつ病自体に妄想の症状はありませんが、うつ病に至るまでの経過及び、うつ病の症状は、貧困妄想・心気妄想・罪業妄想の三大妄想が引き起こしていることが次第に明らかになっています。妄想とうつ症状との関係とは?

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◇ うつ病患者の三大妄想の分類

うつ病患者(以前の大うつ病)の症状と、症状に基づく行動は妄想が原因になることがあり、特に妄想による罪悪感がうつ病の症状を悪化させて、生きる気力を無くすことが多くなります。

主に壮年期から老年期にかけて多く見られる三大妄想には、自分の存在が周りに迷惑をかけているのではないかという罪業妄想があり、家族がそれを否定しても信用できず、いつまでも思い悩むことで家族に迷惑をかける事になります。迷惑をかけながら何度も謝るのが特徴的で、主に自分の病気が迷惑をかけていることに対して、周りに迷惑ではないと言われても妄想は消えないため信じる事ができず、場合によっては「これ以上迷惑をかけたくないから死にたい」などと泣きながら謝るという行為を繰り返します。

心気妄想とは、何らかの体の異常を感じると病気と思い込み、検査を行った結果、器質的に何の問題がない場合でも、病気と決めつけて過度な不安を感じてしまうというもの。ちょっとした動悸があると心臓病と思い込むなど、一時的な体の不調を病気に結びつけてしまい、心気症という診断を受けます。身体のどこにも異常がないにもかかわらず不調を訴えるのが心気症という病気です。本人は納得のいく診断を受けるまで転々と病院を変えながらドクターショッピングを繰り返します。

貧困妄想は生活できるだけの十分な貯金があるとしても、先のことを考えると強い不安を感じてお金の心配ばかりしてしまうというもの。貯金の額を見て問題がないことを周りに諭されても、一度は何の根拠もない発想だと理解しながら再び漠然とした不安に襲われてしまい、社会生活を送ることができなくなります。地位や名誉があり、十分な資産がある場合でも貧困妄想が延々と続きます。一例を挙げると、岡村隆史がうつ病を発症したときに、この貧困妄想に囚われてパニックになり芸能生活を休止したとのことです。

うつ病は治癒するものの、長い期間にわたって薬物治療や周りのサポートが必要になります。妄想や幻覚はうつ病の初期であれば、病人に合った抗うつ剤が見つかれば簡単に治ります。しかし、妄想を抱えたままうつ病が悪化して長期化してしまうと治すことは困難になります。

◇ うつ病ではない高齢者の妄想

うつ病の患者に妄想を伴った症状があれば、周りの者は理解を示すため対応に苦労するものの、それほど大きな問題にはなりません。しかし、うつ病以外の患者でも高齢になると、妄想の種類が異なってきます。「家族に貴重品などの何かを盗まれた」、「家族に嫌がらせを受けている」などの被害者意識の強い妄想が多くなり、妄想性障害と診断されることがあるので、うつ病と明確に区別する必要があります。

幻聴の多い妄想性障害は対処ができないほどの酷い妄想があり、被害者意識が強いため周りの者に対して攻撃的になるので、家族や介護者が被害を受ける事もあります。被害を受けるような内容の妄想が多く、内容が具体的であるために本人はそれほどマイナス思考になることもないので、うつ病と直接の関係はありません。

幻聴を伴うと被害妄想がさらに確信に変わるのも面倒なところで、そうなると被害を防ぐ意味で強制入院も考えられます。うつ病の治療は必要ではないのですが、幻聴や妄想に対する治療薬として抗うつ剤が使われることがあります。基本的に非定型抗精神病薬のアリピプラゾールやリスパダールが使われて、妄想や幻覚が軽減される可能性があります。

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