局所的な流行を見せる、成人に多い百日咳とは?

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百日咳とは急性気道感染症のことを指し、咳発作が長引くのが特徴。小児期の予防注射による抗体が減少してきた頃に成人が感染を起こしやすくなり、1年を通して局所的な流行を見せる事がありますが、免疫力が低下しやすい冬も感染リスクが高まります。

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◇ 百日咳の発症原因と感染経路

小児の場合は、百日咳ワクチンの接種前に生後6か月から1歳未満の感染者が増え、重症化しやすいのが特徴です。ワクチン接種後の発病はほとんど見られなくなり、10~12年経過すると抗体価が低下するため、ワクチンの効果が減少して成人の発病者が増えています。

治療を行わない限り、軽い風邪のような症状が3か月ほど続くことがあり、結果的に大人が家庭内でワクチン接種前の乳児に感染させることが多くなっています。感染形態は飛沫感染なのですが、飛沫が小さくなればエアロゾルになり、空気中を舞って感染が拡大されます。

エアロゾルは目に見えるものではミストのようなものがあり、見えないものではナノメートル単位の微小粒子が地表に落ちる事もなく数千メートルにわたって大気中を移動することが分かっています。中国からPM2.5に付着して真菌やウイルス、その他の有害物質が飛んでくるほどであり、「飛沫感染」と「空気感染」は同じものと言えます。一呼吸で数百万のエアロゾルを吸い込んでいるため、「このウイルスは飛沫感染しか起こさない」という言葉に信憑性はありません。

百日咳菌の感染力はそれほど高くないものの、発病すると4週間~3か月の長期間にわたって菌の排出が持続するため、抗体を失った成人の間での感染が主になり、職場などの閉鎖された限定的な空間の中で、感染と発病者が増えます。

◇ 風邪に似た症状の油断が家庭内感染も

近年では百日咳の患者数が激減しているため、空気中の微量な菌により再度抗体を得ることが少なくなり成人の感染者が増えています。家庭内ではワクチン未接種の幼児と、ワクチンが無効になった成人に感染します。

成人の場合は百日咳の抗体が少なく感染を起こしやすいのですが、症状が軽い場合はマクロライド系の抗生物質が有効であり、初期に投薬治療を行うと症状は治まります。抗生物質の服用により5日程度で咳が止まり、細菌のほとんどが検出されなくなりますが、感染力を完全に失うまでに数週間の余裕を見ておく方が無難です。

長引く咳と微熱という症状だけでは原因の特定が難しく、マイコプラズマ感染症であれば迅速検査で判明しますが、陰性の場合は上咽頭の粘液から分泌物を採取して培養を行い、百日咳菌に対して一定の抗体上昇があれば確定診断が下ります。

◇ 幼児に感染したときの致死的な症状とは?

成人の場合は抗生物質の服用により5日前後で治りますが、6か月未満の幼児は母親が抗体情報を持っていないので、母親から受け継ぐこともなく百日咳の抗体が作れません。そのため大人から感染すると重症化しやすくなり、致死率も0.6%前後であり、低いとは言えないレベルです。

微熱を伴った風邪のような症状から始まり、咳が次第に増えてきます。百日咳菌の毒素により痙攣性の咳が起こるのがわかりやすい特徴で、目や鼻から出血があり、顔に浮腫が見られるようになります。咳の発作が起きたり止まったりするので、ある程度わかりやすい症状と言えるかもしれません。

四種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)の予防接種は3ケ月から接種を受ける事ができますので、早めの接種と接種スケジュールを立てて同時接種を受けると時間の無駄と感染リスクを減らすことができます。

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