感染を伴わない膀胱炎、症状は同じでも原因不明!?

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下腹部に痛みを伴う膀胱炎として、間質性膀胱炎というものがあります。頻尿だけの慢性膀胱炎や過活動膀胱と症状が似ているものの、発症の原因が異なり、放っておくと膀胱摘出に至る危険もあります。

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◇ 急性膀胱炎と慢性膀胱炎の違い

急性膀胱炎とは一般的に言われる、大腸菌などの細菌感染を伴った炎症性の膀胱炎のことで、膀胱の炎症が刺激になり頻繁に尿意を感じるようになります。ニューキノロン系抗菌剤の服用により数日で治りますが、服用が遅れて感染が長引いた場合は、尿路の感染が広がって腎盂腎炎や排尿痛とともに膿が出る事もあります。

この急性膀胱炎は、尿道の長さの違いが影響した結果、女性であれば誰もが経験するようなごく普通の尿路感染症の一つです。女性が90%、男性が10%程度の割合で急性膀胱炎を発病します。

急性膀胱炎を繰り返しているうちに慢性膀胱炎になることがあり、急性膀胱炎と同じような症状を繰り返すのが特徴的です。感染が見られないことから原因不明のまま治療が行われない場合もあり、心因性の疾患として済まされることがあります。検査もしないで「とりあえず薬を出しておきます」という医師の診察を受けた場合は、然るべき専門医、または総合病院や大学病院で検査を受ける事をお勧めします。膀胱内視鏡

この慢性膀胱炎と呼ばれるものは診察だけでは原因が分からず、抗生物質の効果もないので無駄な診察と投薬で終わることが多いのですが、間質性膀胱炎を疑って検査が行われると膀胱の異常が判明します。

◇ 間質性膀胱炎と過活動膀胱の違いとは

間質性膀胱炎にかかる男女比は、同程度と言われたり、中年以降の女性に多いなどと統計が取れていないような新しい病気です。よくある症状であるにも関わらず、受診するほど酷い症状があるとは限らず、泌尿器科によっては診断や検査・治療が出来ない事があり、積極的に治療を行っている泌尿器科もあると言われる妙な病気です。

「間質性膀胱炎」の場合は、膀胱が萎縮していることがあるので、尿を溜めることが出来ず少量の頻尿を高い頻度で繰り返します。尿を溜め込む容量が少なくなったことが原因で尿意を感じることが多くなります。

尿を溜める機能に障害があると「過活動膀胱」と言われ、頻尿や尿意を感じてトイレに入ってもほとんど出ない、といった症状が起こります。この原因としては、若年者の場合はストレスが原因になる心因性が多く、高齢者では加齢に伴う膀胱の機能低下が影響すると言われています。

◇ 間質性膀胱炎の症状と治療

この過活動膀胱と間違えやすいのが間質性膀胱炎というものです。単なる心因的なものではなく、1日に20回を超える面倒な頻尿があり、我慢すると膀胱を中心とした下腹部の痛みが起こります。感染を伴っているわけではないので、抗生物質に効果はありません。

現在判明している原因としては、膀胱の粘膜が自己免疫による障害を受けた結果、膀胱の中で尿が浸透する部分が多くなり、尿意を感じることが増えるというものです。根本的な治療法がないので対症療法が取られており、イミプラミン塩酸塩や抗ヒスタミン剤に効果が見られる場合があります。

薬物療法以外では、膀胱内に水圧をかける治療が長期的に行われます。これは自分で尿意を我慢することと変わらないため、わざわざ通院するよりも指導を受けて自宅で行う方が合理的です。また、食事療法にも効果があるので医師の指導を受けて実践するのも有効な方法です。

確立された治療法がなく、痛みや炎症などの症状が持続する場合は膀胱摘出という事態にもなりかねませんので、その前に自分で対処することも必要になります。

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