カサンドラ症候群(アスペルガーが与える心的外傷)

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一般的な病気に対して、生涯の伴侶である配偶者は対応すべきであり、精神病であっても可能な範囲で理解して治癒に向けた努力をするものですが、社会的適応性を失った「アスペルガー症候群」の配偶者の場合は、論理的矛盾の対処に苦労した結果、会話の不成立と過度のストレスから身体的、精神的な症状を生じることがあります。

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◇ アスペルガーの者が周りに与える影響

アスペルガー症候群とは、知的障害や言語障害を伴わない自閉症の一種で、一定の事象に関心を持ちIQは平均以上であり、自閉症スペクトラム(自閉症の段階)の中でも一見したところ健常者に近く、外見上は異常が見られないというある種の障害と言えます。

社会的コミュニケーションが難しいのが全般的に言えることで、軽度のアスペルガー症候群の場合は、例え配偶者でもわかりにくいものです。重症であれば反社会的行動の度が過ぎることもあり、犯罪率は低いものの注目度は高く社会から疎外される傾向にあるという理解が難しい自閉症の一つです。

中にはIQ170などという測定限界に近い者までいますが、一つの事に頭を使うので総合的な考え方が難しく、相手の事を考えられないといった性格はアスペルガーに共通したものであり、社会からの疎外や孤立に耐えることができず、自殺率も高くなります。

◇ カサンドラの苦悩とは?

この障害を持つ人間の配偶者になった場合(女性の被害が多いので妻とします)、周りのことを考えないマイペースのアスペルガー症候群の夫と、感情の共有ができない、場合によってはコミュニケーションが取れない、構ってくれない、などが原因になり、それを病気ではなく「夫の性格」と判断すると諦めの境地からストレスを感じるようになります。

ストレスが蓄積すると、自らコントロールができない自律神経の不調を招き、身体的、精神的症状が現れるようになります。精神症状としてはパニック発作や抑うつ、症状が感染したような自己喪失感などが起きるようになります。

それに対して、脳機能を総合的に使うことが難しくマイペースの夫は自分の好きな趣味に目を向けるだけの生活、または得意な分野に没頭する毎日なので、配偶者を気にする暇もなくなります。

◇ ギリシャ神話の神が浮気者で自閉症

ギリシャ神話に登場する王女カサンドラはアポロチョコでおなじみのアポロン(太陽の神)に「予知能力を授けるから結婚してくれ」とプロポーズされるが、アポロンが自分から離れていくという未来を予言して、プロポーズを拒否してアポロンの怒りをかう。という付き合う前から面倒な話。そしてアポロンの怒りを買うという不合理な話に巻き込まれた結果、嘘つき扱いされ納得できない結末を迎えるという奥のない話。

王女が神の行動を予言したあげく怒りをかうという不自然さはともかく、このカサンドラが心理学・哲学の分野で使われているとのこと。結局ギリシャ神話の神が浮気者であったという事実に変わりはなく、夫婦間の精神的つながりが欠如していることを表現していると思われます。

◇ カサンドラ症候群の解消法

仮に妻が夫の病気を理解して対処法がわかっていれば、夫の言動も理解できるのでいい方向に向かっていくのですが、例え病気を理解している妻でも、対処法を知らない場合は、次第に疲れていくことは目に見えています。また、妻の心的外傷は持続しているとも言われています。

そこで、カサンドラ症候群の危機を感じると「カサンドラ友の会」のような交流の機会を作り、悩みを共有しながらアスペルガー症候群に対する理解を深めながら、「どのような態度を取れば相手にとっても自分にとっても楽になるか?」という方向で考えることも必要になります。アスペルガーの傾向がひどい人に対して改善を期待するのは難しいようです。

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