2016~2017年、インフルエンザの流行とワクチン不足

tounyou

2016年10月頃からワクチン接種が始まっていますが、去年に続いて更なる値上げと効果を期待できない可能性があるため、ワクチン接種を受けない人が増加しているとのこと。熊本地震による化血研の工場停止に伴う供給不足による値上げも各地で起きています。

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◇ 化血研の不正と工場被災による供給不足

厚労省による業務停止命令を受けた化血研(化学及血清療法研究所)は2016年5月までの業務停止を受けて、供給が不足するワクチンのみ製造を行っていましたが、本社のある熊本工場が被災したため製造を中止。6月に製造再開したものの、9月の立ち入り検査で再び不正が発覚したとのことで、40年以上にわたる不正体質は現在も続いているようで、製造販売許可取り消しと刑事告訴、損害賠償請求なども控えているため、アステラス製薬が化血研の事業を継承する予定。

といっても消費者がワクチンの製造元を確認することは難しく、医療機関が自主的に化血研のインフルエンザワクチンを購入しないという選択をしているようです。化血研のワクチンのシェアが30%を超えているため、10月初旬ではワクチン接種を遅らせる医療機関が増えています。それに加えて、2015年のワクチン自体に60%程度の効果しか見られず、2016年はさらに効果が少ないと予想されています。

◇ ワクチン効果の減少とインフルエンザ流行の兆し

9月以降では学級閉鎖が昨年より20%ほど増加しているため、インフルエンザが流行している時期にワクチン注射をすることにはリスクが大きく、他の3社による製造ラインでは増産を期待できないのが現状です。そして、今年流行すると予想されるA形2種とB型2種の混合ワクチン株の増殖に時間がかかるため、ワクチンの供給が遅れることは予測できます。特に高齢者は早めの予約が必要になります。

65歳以上の高齢者のワクチン注射は高くても2,000円程度で済みますが、13歳未満の小児の場合は1~4週間をあけて2回の接種が必要になり、7,000円ほどかかります。13歳以上の成人では4,000円+消費税が平均的です。昨年のワクチン効果が60%前後ということで、今年はさらに低下するかもしれません。

◇ ワクチンに添加されている防腐剤の危険性

今年のインフルエンザワクチンには、防腐剤としてチメロサールという有機水銀の化合物が含まれています。チメロサールを含まないワクチンは化血研の熊本工場で製造されていましたが、震災の影響を受けているため流通していません。

しかし、チメロサールは小児や妊婦に影響を及ぼす可能性があることが判明しています。妊婦の場合は胎児が神経障害を起こす可能性が高いため、チメロサールフリーのワクチンが使われてきました。というわけで、小児と妊婦は今年のインフルエンザワクチンを控える方がいいという考え方が一般的です。

「当院のワクチンはホルマリンフリーです」などと書かれていることもありますが、通常はホルマリンとチメロサールの両方が含まれているので、チメロサールしか含んでいません。という意味になり、防腐剤の副作用に危険が潜んでいることに変わりはありません。

チメロサールの含有量は、成人にとってほとんど問題にならない程度ですが、過去に小児や妊婦に副作用の実例があるために、副作用とインフルエンザの重症化のリスクを比較すれば、重症化の方がリスクは大きくなります。ただ、ワクチンで重症化を防止できるという前提での比較なので、発病したのちに薬で早期治療ができればその方がマシということになります。

産婦人科では「妊婦でもワクチン接種を希望する場合は、チメロサール入りのワクチンを接種しても差し支えない」という表現にとどめています。

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