ピーター・パン症候群と解釈拡大

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米国の心理学者ダン・カイリーが、子供の心と大人の体を持った者を「ピーター・パン症候群」と称した著書によりピーター・パンとともに有名になったというもの。この症候群は、学会で認められたような論文ではなく、心理学者ダン・カイリーの著書を読んだ者が自分なりの解釈をした結果、ネット上でそれが広まったのかもしれません。

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◇ 原作のピーター・パンとは?

イギリスのジェームス・マシュー・バリー原作「ピーター・パン、あるいは大人になりたがらない少年」という戯曲であり、ある日、乳母車から落ちて保護者を失ったピーター・パンは、妖精ティンカー・ベルに連れられてネバーランドに移り住んだものの、生後7日の乳児は子供たちのいじめに遭う。

それを見つけたティンカー・ベルが激怒。イジメを行った子供を再起不能になるまで殴り、ピーターを妖精の島に連れていき母親代わりとして育児に励む。

ネバーランドとは大人になり切れない、または大人になりたくないという子供が集まるところ。ネバーランドにいる間は年を取らず、外に出ると年を取るという設定。(実は、子供が成長して大人になるとピーターが殺していた)

いつしかピーターは子供の心を持ったマザコンの12歳の少年になっているというストーリーで、パーソナリティー障害などの人格障害を持ち、笑うと乳歯が生え揃っているという、再生医療の上を行く肉体的に健康な少年。

◇ ピーター・パンの心理学的波及効果

心理学上必要な登場人物は、ピーター・パン(Peater Pan)に憧れて恋人になりたいけれど母親役をさせられるウェンディ・ダーリング(Wendy Darilng)と、ピーター・パンの育ての親でもあり、好意を抱いているティンカー・ベル(Tinker Bell)。

ピーターが他の女の子と仲良くすると二人は嫉妬するが、ピーターは二人を母親として扱いたいという背景があり、この二人の女性の性格の違いを比較したものが「ウェンディジレンマ」という心理学的に2種類のタイプに分類した女性と母親像の分析があります。

このピーター・パン症候群に該当する男性に対して、それに巻き込まれやすい世話焼きウェンディタイプの女性なのか、自由奔放に生きて選択肢を減らさないティンカー・ベルタイプの女性なのか?という分類も興味深いものです。

◇ 心理学者によるピーター・パンの性格分析

アメリカでは「ピーター・パン症候群」として心理学的に有名な定義ですが、本来は少年非行の問題が基盤になっています。成長した子供を殺すというピーター・パンの残虐性を含めた自分勝手な性格と、構ってくれる女性を母親として扱いたいという母親離れができない未熟で身勝手な少年というのが主な要素。

心理学者のダン・カイリーの著書によると、「精神的に大人になれないパーソナリティー障害」に分類したうえ、「成長を拒む男性」と定義しています。その性格は母親離れが出来ず、人間的に未熟で自己中心的な大人の男性を意味しています。

それほど心理学的に深い意味は無いように思えますが、ここから波及したそれぞれの性格分析によって、様々な解釈を伴って広がりを見せています。

◇ ピーター・パン症候群の具体的症例

成長を阻害する病気と考えられるものの一つとして、10歳前後に発病しやすく他覚症状のない「側頭葉てんかん」や「離人症」があり、IQが高いわりに精神的な成長が遅れるという病気があります。

この病気の症状として、周りの者が大人になっているのに自分は精神的な成長もしない。見た目も精神的にも発達しないので、周りから取り残されている気分になるというものです。「大人になりたいけれど、なりきれていない大人の男性」の典型的な存在です。

しかし、女性が周りを取り囲んでいるというケースは多く、自暴自棄な生き方をすれば、ピーター・パン症候群として思い通りの生き方ができるとも言えそうです。

「買い物カートで幼児転落、頭部に重傷も」というニュースもありますが、これもピーター・パンが最初に経験した心的外傷の一つと似ています。その時に頭部外傷を負ったかもしれず、落ちたところが石畳だっただけに後遺症の人格障害があるかもしれません。

心理学者のダン・カイリーは「母親のように振る舞う女性心理」や「非行少年」に関する著書を出版しているため、ピーター・パンと周りの女性の心理を、男女のタイプ別の人間に当てはめた分類ともいえます。

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