モラトリアム症候群(引き延ばしの心理学)

hiza

「今までは権利の主張をしながら楽に生きてきたけれど、もうすぐ成人になって義務を果たすのは嫌だ。仕事も自分が求めていたものではない!」という状態。成人に限らず、社会人になる前や結婚前なども含みます。

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◇ 心理的モラトリアムとは

自分に合った何かを決めなければいけない、という時期は誰にでもあるものです。最初は中学校での進路指導から始まって、大学の受験勉強では学部の選択、在学中には就職先など、自分の価値を決めるような決定事項は何でも期限付きなのです。

しかし、自己決定を行うことが増えることを嫌がり、期限を引き延ばそうとしたり、猶予期間、保留期間などと言われるものを利用して判断を先送りする傾向がモラトリアム症候群と言われるものです。

進学の場合は浪人で延期、社会人はもう少し先と考えて大学院に進んで猶予期間を2年間延期、といった感じでアイデンティティーの確立を先送りすること、またはその期間を延長することを「心理的モラトリアム」といいます。その結果、最善の道を選択することができればいいというポジティブな意味を含んでいます。

モラトリアムの元々の意味は「猶予期間」のことで、猶予に関連した考え方から派生した心理学用語として定着しています。

◇ モラトリアム人間の考え方

心理的モラトリアムとは異なり、モラトリアム症候群の場合は、自ら猶予期間を長く設定したり延期を繰り返することで、社会との関わりを出来るだけ先に延ばそうとしている状態のこと。就職しても自分に合った仕事は他にあると考えて会社を辞めてしまいます。

この辺りは、妥協を許さず幸せを探し回る「青い鳥症候群」と似た部分もありますが、途中でやめてしまうという意味では求め方が違います。青い鳥症候群では探し回った末に近くにあることに気付く。というものですが、モラトリアム症候群に陥ると探すこと自体をやめてしまいます。

自分の生き方を決定することができず、本来の意味と違いネガティブな考え方になるとモラトリアム症候群と言われる症状になり、その考えを持つ者をモラトリアム人間といい、現実を受け入れることができないため、気力を失うこともあります。

モラトリアム自体は問題ではなく、その期間が長くなると社会人の場合、「会社を辞める」という選択肢が増えます。理想を追い続けても何も得られない事に気付き、社会から隔離されたところに身を置き、人によっては再起する期限を決めたり、そのまま何もしないで暮らすといったことも起こります。

直訳すると「猶予期間」ですが、「原発のモラトリアム問題」という使い方の場合、再稼働を停止しているけれど、再稼働が可能な期限内に結論を出す。または結論を出すまでに期限の延長を何度も行う。または廃炉にするといった感覚でしょう。

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