インフルエンザとサイトカインストーム

byouin2

インフルエンザが健康的な若年層に多い原因としてサイトカインストームが考えられています。サイトカインとは免疫細胞から放出され、主に免疫に関する情報伝達物質のことであり、数百種類に及ぶサイトカインが白血球などの免疫細胞から発見されています。

スポンサードリンク



◇ サイトカインストームとは?

このサイトカインが過剰に作られることをサイトカインストームと呼び、健康な人でもインフルエンザウイルスに対して過剰反応を起こし、死亡することがあります。特に新型インフルエンザに感染した体力のある若者が死亡する場合はサイトカインストームが原因になると考えられ、免疫系の異常により、結果的に自己免疫性疾患の症状を起こして死亡する者が増加します。

現在のところ、サイトカインストームの予防や治療法は確立されていません。自己免疫反応や免疫の過剰反応を抑制するステロイドを使用すると、当然ですが免疫力の低下によりウイルスが増えることも分かっています。

このサイトカイン放出症候群は免疫系に作用する医薬品が発端になり、服用直後にアレルギーと同様に即時型反応を起こします。主な症状では、発熱、頭痛、倦怠感、高血圧などが起こり、呼吸器系に炎症があるとサイトカインストームと言われて重症化します。

◇ サイトカインと呼吸器系炎症疾患

特定のサイトカインは炎症などを検知して、然るべき免疫細胞に伝達する役割を果たしていますが、特に肺から過剰に分泌された場合に気道の閉塞を起こすため、呼吸器系に悪影響を及ぼす疾患の場合は主な死因になっています。

サイトカインストームを起こしやすい体質はある程度検査で判明しますので、該当する人が人混みに紛れることがある場合にN95マスクは欠かせません。防塵目的のタイプとは異なり、ウイルス感染防止のために立体のフィットタイプマスクがお勧めです。

◇ サイトカインストームの予防

降圧剤のアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)の服用により、サイトカインストームを抑制できるため、肺の炎症性疾患の場合はアンジオテンシンⅡの服用が効果的であり、抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモンの事前投与などもサイトカインストームに効果的で、治療法の確立がされていないとはいえ、ある程度の症状抑制が可能です。

◇ インフルエンザの関係とは?

インフルエンザワクチンの注射を受けている場合、程度の差はあるとはいえ、わずかながら症状軽減が期待できますが、もし、全身性の炎症を起こすと危険な状態に陥ります。

インフルエンザに対してはタミフル(オセルタミビル)を予防薬として服用することも有効です。タミフルの有効性は耐性の増加によって乏しくなってきたため、吸入薬のリレンザ(ザナミビル)、イナビル(ラニナミビル)の2種類が予防薬として服用できます。2017年からは重症化しやすい1歳未満の乳児でも服用が可能になっています。

予防手段としての服用は、治療薬の服用量の半分を2倍の期間にわたり服用します。タミフルの場合は1回75mgを1日1回10日間服用します。タミフルは予防目的の場合は保険適応になりませんが、ストックを溜めすぎた日本では、在庫を減らすために何らかの形で負担を軽減させて処方することは予想できます。

予防目的の処方を受けるために多くの条件がありますが、「家族にインフルエンザの患者がいる」と言えば処方箋を発行してもらえます。処方に際して自費の医療機関もあり保険適応の開業医もあるので、インフルエンザが陽性であることを前提にすると3割負担で済みます。

どうしても自費だという医療機関であれば、サイトカインストーム(サイトカイン放出症候群)の持病があると言えば保険適応になるはずです。自費の場合でも10日分の薬代は2,830円なので、薬価が高いわけではありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る