
ニュースキャスター「小林麻央(33)」の乳がんはステージⅢという噂がありますが、ステージⅢの場合は5年生存率が80%以上であり、深刻でもなく悲観する必要がないものです。乳がんは触診で100%判明する病気であり、ステージ確定のためには画像診断としてマンモグラフィー(X腺)、CT、MRI、生検によるがん組織を顕微鏡検査などで確定診断が行われます。果たしてステージⅢということがあり得るのか、実はステージⅣではないのか?という報道がされています。 スポンサードリンク
◇ 深刻ではないステージⅢの進行性乳がん
ステージⅢの乳がんの場合、5年生存率が80%以上、10年生存率が50%以上です。治癒に至るまでの経過は臓器によって異なりますが、乳がんの場合は10年間にわたり再発や転移がなければ治癒とみなされます。
しかし、悪性度が高く進行性の乳がんの場合はリンパ管を通して全身に転移します。ステージⅢからステージⅣに移行することは、進行性のガンとして治癒に至らない場合の一般的な経過ともいえます。
上記の特定の乳がん患者の場合は、2014年に肺や骨に転移が見られることからガンの告知当初からステージⅣであり、そのままでは手術が不可能な状態に進行していたと思われます。現在の治療方針では、抗がん剤や放射線療法によってがん細胞を縮小させた後に手術を行うという話も聞かれますが、その場合は乳がんを取り切ったとしても、転移先の骨ガンや肺がんをどのように処置していくのか?という問題が出てきます。
◇ ステージⅣの末期がんの予後は?
統計上、ステージⅣの乳がん患者の5年生存率は30%を少し超える程度ですが、治療効果は医療の質によって影響を受けます。保険適応の定位放射線治療より、700万円程度の出費が必要になる陽子線治療を受けることが出来れば、正常な細胞に悪影響を与えることもなくがん細胞を無くすことが可能です。この治療法の場合、がん細胞が特定の場所に留まっていれば10年生存率は限りなく高くなります。
しかし、全身に転移した場合は、放射線治療や手術で取り去ることは難しく、抗がん剤による化学療法やホルモン療法、分子標的薬などに効果が認められると、手術が可能になります。これらの薬の全てに効果がない場合は「ノンリミナルタイプ」と呼ばれるもので、終末期医療として無駄な化学療法は行わず、残された時間の生活の質を上げながら疼痛緩和を行うのが一般的です。
未だに副作用に耐えながら、髪や眉が抜け落ちても化学療法を2年間にわたって続けていれば、その先に手術でがん細胞を取り去る可能性があるということになります。治験段階の分子標的薬を使っているとも言われているので、現在のところ治る見込みはあります。
◇ 今後の成り行きと治療
現在の状態としては、遺伝性・転移性乳がんに加えて、ノンリミナルタイプ、化学療法やホルモン療法、分子標的薬の効果がないトリプルネガティブという最悪の条件が重なり、ステージⅣの末期がんというのは間違いないようです。しかし、全ての抗がん剤に効果が無いわけではなく、期待できる抗がん剤も存在します。抗がん剤の副作用として、特に脱毛や吐き気、頭痛は酷いものですが、それらを軽減させる薬も出ています。
ステージⅣの乳がんの場合、保険適応の標準治療を受けた場合の5年生存率が30%程度であり、先進医療や治験中の薬を服用しているとのことなので、あとは自分の免疫力次第で治すことは可能です。ヒトには自然治癒力というものも備わっています。また、現在では限りなくあるがんの治療法なので、転院を繰り返していれば効果のある治療法が見つかるはずです。

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