トリアージの種類と、症状別分類の基準 

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トリアージと言えば、大規模災害の医療現場などで治療を行う際の優先順位を決めるためのタグのことで、START法(Simple Triage and Rapid Treatment)が使われ、日本では全国統一のトリアージタグが使われます。下から緑、黄、赤、黒の4つのカテゴリーに色分けがされています。

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◇ 大規模災害時のトリアージの意味

トリアージ(選別)は主に大規模災害などの際に患者数が多く医師が少ない場合にSTART法というものが使われます。判定は客観的に行うために確認の手順が決められており、手順に沿って30秒程度で症状を判断する必要があります。医師が不足している場合は、出来るだけ多くの患者を救うために切り捨てられる者も出てきます。

以下は救急搬送、または現場での治療の優先度を決めるもの。START法と呼ばれるトリアージを行うためのもので、1枚はカルテ代わりになるので勝手に処分できない場合があります。避難所や病院内では、それぞれ避難所トリアージ、院内トリアージと言われます。

重症度の判定や、治療の緊急性、搬送の優先順位を示すための色分けなので、タグを付けられた後に勝手に切り離していくと、重症度が増して自分の治療の優先度が上がるだけで、助かる患者が減るというデメリットしかありません。

緑は治療や搬送の必要がない場合を含んでいますが、赤は救命の処置を必要とする緊急性の高いものであり、医師の数や搬送先が限られている場合、黒は時間的な余裕があれば搬送の後に救命措置を行う場合があります。
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緑:治療や搬送の必要がない者、または時間的に余裕があれば診察・治療を行う必要がある者。

黄:バイタルサイン(脈拍・血圧・呼吸)が安定しており、出来るだけ早い処置が必要。生命に関わる状態ではなくとも治療が必要。悪化すると赤に変わる場合もあります。

赤:生命の危険があり、緊急に処置を行わないと死亡することも考えられる者。自発呼吸はあるが橈骨動脈(手首の動脈)が触れない場合など、最優先に搬送または搬送前の応急処置が必要。

黒:自発呼吸がない、または心停止であり、蘇生による救命を行っても、快方に向かう可能性がない者。一時的に心臓が動いても外傷が原因の心停止の場合は「赤」の治療や搬送を優先する。

症状別に4種類に分類するのは困難さがあり、同じ色でも緊急度が異なります。黒の場合は何もしなければ死亡しますが、心肺蘇生を行えば助かるかもしれないという意味では、医師の数や医療設備が関係して生死を分ける場合があります。

◇ START法による症状判定

現場では客観的・迅速に判断するために、START法のチャートに沿ってチェック項目があり、確認の手順としては最初に、歩行、(A)呼吸、(B)呼吸数、(C)循環、(D)意識レベル、の順に行われます。医療の現場の外来(救急搬送を含む全ての外来)では、JTAS(緊急度判定システム)によりトリアージが行われます。

(歩行)単独歩行が可能か?(気道の異常、異物を確認)
可能で外傷がなければタグ不要。軽い外傷があれば「緑」→〈待機〉

(A)呼吸停止の場合、気道確保による自発呼吸が可能?
酸素飽和度、呼吸音、胸郭の動きを確認。自発呼吸がなければ「黒」。自発呼吸があれば「赤」→(緊急治療)気道確保をしないで呼吸ができれば(B)に移動。

(B)呼吸数の確認
呼吸数が6秒間に3回以上で「赤」→(緊急治療)。6秒間に3回未満の場合は(C)に移動。

(C)橈骨(とうこつ)動脈の脈が触れるか?
血圧計を使わない場合の血圧測定として、手首の橈骨動脈が触れると80mmHg以上、大腿動脈が60mmHg以上、総頚動脈が触れると40~60mmHg以上と判断できます。橈骨動脈の脈が触れない場合は「赤」の緊急治療になります。触れると(D)に移動します。

(D)意識レベルの確認(指示したことを行えるか?)
眼を開ける、閉じるという指示では意識レベルの確認が難しいので、手を握らせるなどの随意筋運動をさせる。出来なければ「赤」、出来ると「黄」になり分類が終了します。

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