歯の再生医療、現在と将来的に可能な方法

byouin2

再生医療とは、多機能幹細胞(ES細胞・iPS細胞)と、組織幹細胞(体内に存在する幹細胞)を使い、体外で作る場合と体内で作る方法があります。歯を埋め込むための上顎と下顎の骨の再生医療は始まっています。自分の歯の細胞を利用して歯根を作ることは可能なので、その上の部分は形成に数年ほど必要になるので、噛むことができず、外部で作った歯をかぶせることになりそうです。

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◇ 現在の歯の再生医療とは?

既にマウスに行っている歯の再生では、歯胚というものを歯茎に移植して細胞の染色体が記憶している元の形の歯と機能を再生することに成功したというニュースがあります。マウスとヒトの遺伝子は99%以上が同じ配列なので、マウスで成功すればヒトに応用できる日は近いと言えます。

「1%の違いは大きい」と思われるでしょうが、歯に限れば、その構造は単純なものです。マウスと同様の事ができる可能性は100%に限りなく近いもので、器官原基法の応用により立体的に再生させることに成功したということです。

土台になる顎の骨は、現在でも歯科に通院して再生することが可能なので、正常な大きさになればその先は見えているようなものです。外部で培養する部分は最初の一部で、その後は自分の体内で増殖していきます。再生医療の中でもほとんど費用がかからず、通院も必要ないという便利な再生医療は、あと数年で実現可能かと思います。

◇ 最も増殖が早い幹細胞は歯にあった!

歯には組織幹細胞に分類される5種類の幹細胞があり、それぞれが多くの組織に分化する能力を持っています。この幹細胞の中でも「歯小のう幹細胞」は最も増殖能が高く、1個の細胞が12日で300,000個まで増殖します。

ヒトの幹細胞の中でも骨髄幹細胞の増殖が最も速いと言われて、再生医療に最も近いものでしたが、現在では歯の幹細胞の増殖能が最も高い事が分かっています。抜いた歯の中に幹細胞が存在しているため、4~5万の細胞を取り出して培養すれば元の歯が作れます。

全ての歯を元の歯の形まで再生するために2年半ほど必要ですが、2回目の永久歯が2年半かけて成長すると考えれば楽なものです。永久歯が生えるときと同じように、成長途中で歯を使って噛むことも可能です。何らかの原因で歯を失ったとしても、何度でも再生可能になります。

◇ ダイレクト・リプログラミング

あくまでも個人的な考えですが、最も可能性が高いと思われる方法が、「ダイレクト・リプログラミング」というもので、乳歯が永久歯に生え変わる時と同じように、歯髄の細胞が永久歯の形になるように遺伝子情報をリプログラミングするという手段。

分かりやすく例えると、足を切断すると通常は義足を作りますが、切断面にダイレクト・リプログラミングの処置をすると、元の形の足が伸びていくという方法。外部で作る必要がないので、手間がかからないとはいえ時間がかかりそうです。時間短縮のために成長ホルモンでも使いながら、寝ている時に骨が伸びていくのかもしれません。

人間は皮膚と肝臓の再生能力に優れていますが、それ以外の部分は自分で元に戻すというのは難しいので、遺伝子をリセットして成長前の段階に戻します。

◇ 全ての歯を2列にすることも可能

「歯がたくさん♪永久歯が2列に並んで2倍の噛み心地」ではなくて、乳歯が抜けた後に下顎の永久歯だけが2列に分かれた二重歯列というもの。ヨーロッパでは1例しかないそうです。

上顎が1列なので噛み合わせが悪く、スロベニアの12歳の少女は大学病院の外科で1列に治す手術を受けたとのこと。

どれも歯根が同じなので、再生医療のために歯髄を保存したのかどうかわかりませんが、これから歯を抜く方は全ての歯を歯髄バンクで保存することをお勧めします。新しい歯を作る、または歯根を埋め込むときに手間が少なくて便利です。

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コメント

    • 扶佐子
    • 2017年 3月 14日

    神様、葉の再生が早く実現される事を期待します!

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