子供の学力低下を招く一側性難聴とは?

byouin2

片耳が聞こえない一側性難聴という病気があります。サイトメガロウイルスなどの母子感染が原因となり、先天的に片耳に難聴を持った子供が生まれます。出生時の聴力検査を受けなかった場合はそのまま成長しますが、母親が気付かないまま成長して学童期を迎えると学習能力に影響を及ぼすことがわかっています。

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子供の一側性難聴を気にしない母親の判断は正しいのか?

片耳の難聴が発見される年齢は小学校入学時の検診時なので、5歳前後に約40%の子供の難聴が分かることが多く、残りは7才以降に判明するケースが約40%で、0才~4才では新生児聴覚スクリーニングを含めて約20%と言われています。

それに親が気付かないことがちょっとした社会問題になっています。電話を使わせてみると聞こえにくい方の耳を使わないので簡単に判明しますが、一側性難聴の子供を持つ母親は将来的なことを問題視しない傾向にあります。

そして、「一側性難聴でも言葉は覚えられる。語彙力も増えて言語上問題があると思えないから補聴器は使わない方がいい」という考えが圧倒的多数です。

「今までの経験上問題がない、健康な子供と比較しても遜色はない」
「一側性難聴でも適応能力があるから大丈夫」
「語彙力や言語力があるから、特に何もする必要はない」

・・・というのが母親の評価で、耳鼻科医もそれに同調するように補聴器不要論を持論としている様子。子供に補聴器は必要ないという風潮が今でもあるのか、補聴器は老人が使う物という抵抗があるのが、そのあたりは不明です。

先天性の場合は蝸牛神経が無いケースが多いので補聴器は無意味ですが、それ以外の原因で感音難聴がある場合は個人に合わせて調整された補聴器が必要です。子供が成長すると、コミュニケーション能力や学習能力に欠けていた原因に初めて気付くことになります。

一側性難聴の子供の学習能力が低下する理由とは?

実際の検査では、一側性難聴の児童のテスト結果の特徴として、入力側の単語認識はそれほど差が無く、出力側の言語の発現が遅れるという傾向があります。WISC-R(児童向けウェクスラー式知能検査)のテスト結果によると、VIQ(言語性検査IQ)では、健常児109に比べて99であり明らかに低いという結果もあり、非言語性の検査でも全てにおいて健常者に劣るという評価です。

興味深いところでは、特に左耳の一側性難聴の成績が右耳に比べて成績全般で劣るという結果が出ています。右耳が聞こえると左脳に伝わるので、左耳よりも右耳が聞こえる方が有利というのは左脳の側頭葉言語野が関係していると言えそうです。(一部の人は右脳に言語野があるので、右耳より左耳が聞こえる方が有利になり、断定するのは無理があるかもしれません)。

一側性難聴の子を持つ母親の責任

一側性難聴の難聴を引き起こす疾患には多くの病気がありますが、出生時聴力検査で診断が可能であり、補聴器による対策が有効です。しかし片側しか聞こえない子供を持つ母親の自覚のなさが原因で、学習能力の低下を起こす子供が多いのも事実です。

ある程度避けることが可能な病気も含まれていますので、できる限り子供の障害を無くすことが必要になります。

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