最新のがん治療と化学療法 ~新しい化学療法とガン治療~

byouin2

ガン治療には、手術、化学療法、放射線療法の3種類があり、患者が治療法を選択する事が可能です。特に化学療法の抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤のメリット、デメリットとは?(2017年10月掲載)

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ガン治療における手術と化学療法の選択肢

ガン治療は、医師と患者の十分なインフォームドコンセントと、患者の同意、または治療法の選択によって行われます。がん治療は以前ほど深刻なものではなくなりましたが、生活の質とより良い医療を求めるがん患者は多いため、セカンドオピニオンに対する医療機関の自由度が高く、先進医療を希望する場合は転院も自由です。

手術でがん組織を取り去ることができれば最も確実な治療法と言えますが、全てを取り切ることができるとは限らず、侵襲性が高い手術が可能かどうか?という点では患者の体力次第で決まります。

浸透していくタイプのがんや脳腫瘍には手術と化学療法を併用します。化学療法では、正常な細胞に与える影響が多いほど副作用が大きくなるため、従来のがん治療による副作用を抑えて効果を出す方向で新しい薬が使われています。

化学療法(免疫療法)の種類と効果とは

抗がん剤には、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、遺伝子治療薬、生活の質を落とす免疫療法があり、それぞれ目的別に使われています。

免疫チェックポイント阻害剤は最も治療効果の高い抗がん剤ですが、薬価引き下げ後も年間1,500万円の医療費負担が必要になり、放射線に効果のないメラノーマ以外に、肺がん、腎臓がん、食道がん、頭頚部がん、血液のがん(白血病・悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)が保険適応になる予定です。

副作用が作用を上回る古い抗がん剤は、インターフェロン、インターロイキンなどのサイトカインなので、抗がん剤として服用を続けても治療効果は見られず、生活の質が落ちるだけでなく免疫力の低下を招き、残された人生を疼痛緩和策優先で過ごすことにもなりかねません。

免疫チェックポイント阻害剤と分子標的薬

免疫チェックポイント阻害剤の主なものでは、メラノーマ(悪性黒色腫)や非小細胞肺がんの治療薬として、小野薬品が開発したニボルマブ(オプジーボ)は2014年に厚労省が認可。がん細胞の免疫細胞抑制作用を無効にして免疫力強化を行うもので、免疫療法とも言われます。

世界的に使われ始めたニボルマブの薬価は、日本の場合、年間3,500万円(現行1,500万円)に上るため、保険適応の疾患はメラノーマ以外に、肺がん、腎臓がんが認可されており、近い内に胃がん、食道がん、頭頚部がん、血液のがん(白血病・悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)が適応症になる予定です。

欧米では分子標的薬のイピリムマブを2011年に発売開始、メラノーマ、肺がん、腎がんにも応用。日本の年間医療費1,500万円と比較して、英国では10%の150万円に抑える予定です。

「分子標的薬」はがん細胞のたんぱく質や遺伝子に作用するタイプの薬であり、正常な細胞に影響を及ぼしにくく副作用が軽いため、身体的負担の少ない薬として白血病なども日帰り治療や在宅での治療が可能になっています。

がん細胞に伸びる血管の新生を抑える、DNAの複製を阻害する、がん細胞の細胞壁の合成を阻害する、などの作用のある抗がん剤です。

最新の免疫療法をメラノーマで検証

メラノーマの場合、過去の抗がん剤タカルジバンが使われていた頃の5年生存率は10%未満でしたが、欧米では2011年に分子標的薬イピリムマブを服用開始した患者の1年生存率46%、2015年では85%(全体の平均値なので、ステージ1の5年生存率100%を含みます)。

2年生存率は少し落ちますが、薬の効果が持続するため、2年間生存した患者は10年後も100%が生存しているということになります。日本が開発したニボルマブは厚労省の認可が遅れ、2014年発売なので最新の統計はまだ取れていません。

欧米では分子標的薬のイピリムマブと免疫チェックポイント阻害剤のニボルマブの併用で生存率はさらに上がっていますが、日本の製薬メーカーが15年かけて開発した免疫チェックポイント阻害剤は、日本の厚労省が併用を承認しないため、統計結果もなければ臨床試験も行われていないというのが現状です。

従来は欧米の薬価を基準に決めていましたが、日本が最初に価格を決める場合は比較する基準がないため、医薬品の開発費とメラノーマの患者数を基に計算したところ、C型肝炎治療薬以上に高くなっています。

欧米では適応症の範囲を広くしたため、消費が増えて結果的に安価で治療を行う事が可能になり、国の負担も少ないという結果です。

さいごに

最近の抗がん剤では、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤、保険適応の定位放射線療法を組み合わせた治療により治癒が期待でき、長期的に質のいい生活を送る事ができます。保険適応ではありませんが、欧米で安く投薬を受ける事が可能です。最終的には患者の知識と医療機関の選択が自らの予後を左右します。

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