肝硬変の初期から末期にかけての症状

tounyou

肝硬変の初期症状として、肝機能の低下による症状が出てきますが、倦怠感、食欲不振、疲れやすい。「そんなもの以前からあるよ。」という人もいます。アルコール性肝炎から肝硬変に至るまでに10年ほどかかるために、長い年月を経ていると、肝臓だけでなく感覚もマヒして、症状に対して慢性になっている人も中にはいます。症状に対しては慢性でも、肝機能の数値に対する反応は急性だったりします。

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ー肝硬変の進行状況と原因ー

肝硬変の程度は血清アルブミンの濃度低下、プロトロンビン時間の延長、コリンエステラーゼの低下が数値的な指標になり、肝臓の線維化の程度を示すヒアルロン酸の多さと肝硬変の部位の多さが比例するため、進行程度がわかります。

脂肪肝が線維化して肝硬変を起こしますが、肝硬変の種類別に見ると、C型ウィルス性肝硬変(60%)をはじめとして、アルコール性肝硬変(12%)、B型ウィルス性肝硬変(15%)非B非C型肝硬変(8%)その他、非アルコール性脂肪性肝硬変・自己免疫性肝硬変など(5%)などが長い年月を経て進行すると肝硬変になります。

C型ウィルス性肝炎の患者が多いため、その治療に力を入れてきましたが、近年ではメタボリックシンドロームが原因のNASH(非アルコール性肝炎)の治療に重点が置かれる傾向にあります。

ーQOL重視の治療になりますー

肝硬変と診断されると余命が宣告されるものでしたが、アミノ酸の栄養代謝異常と栄養補給により、以前より余命を伸ばすことができるようになりました。血清アルブミン値は1年で0.15g/dL下がるため3.5g/dL以上にすると5年生存率は上がると言われています。心臓移植の場合の5年生存率は治癒を意味しますが、肝臓の場合は延命処置に過ぎません。

肝硬変の治療は行われません。QOLを考えながら肝硬変の進行を抑えることを目的として対症療法を行います。合併症が出てくるため、その治療の方がウェイトを占めて、腹水や食道動脈瘤、肝性脳症に対する症状緩和を行います。

腹水に対して塩分制限と利尿剤の内服、アルブミンの点滴などが行われます。基本的に腹水は抜きませんが、二次的症状の緩和を目的として抜くこともあります。

ー肝硬変の症状と残された処置ー

肝硬変全般の自覚症状として、黄疸、振戦、腹水、血管腫などがあります。このあたりになると他覚症状とも言えます。画像診断ではエコーやCTスキャンなどで肝臓の表面の凹凸が見られます。門脈から肝臓の硬くなった部分への血行が悪化するため、門脈圧が亢進します。

それによって食道や胃の周りに静脈瘤ができるために消化管内に出血を起こすことがあり、吐血の程度によっては生命の危険があるため内視鏡化で予防的な治療を定期的に行います。

大腸で作られたアンモニアなどの老廃物が門脈を通って肝臓で処理されようとしても、機能していない肝硬変の場所を避けて通過する際にアンモニアを含む老廃物が血管に入って肝性脳症を起こすと言われています。肝性脳症の症状としては初期に睡眠リズムの昼夜逆転があり、次第に見当識の障害が出て、振戦、譫妄、パニック、癲癇、意識消失へと移行していき、最後はすべての刺激に対して無反応になります。

原因物質の特定はできていませんが、治療法としてアミノ酸製剤の注射でアンモニア濃度を下げる。ラクツロースなどの緩下剤を使いアンモニアの産生を抑えて排便を促したり、1日40g程度にタンパク質摂取制限を行います。

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