糖尿病患者の末梢神経障害と足の痛み

痛風の男性

1型糖尿病ではインスリン感受性や食事のタイミングによって血糖値が変化するため、インスリンの自己注射に関しても効き始めまでの時間や効果の持続時間が異なるため、血糖値の管理は難しくなります。血糖値を下げすぎると肥満や低血糖が怖いという理由で決められたインスリン接種を行わない場合もあるので、その影響で平均余命が10年以上短くなるといわれます。1型糖尿病の患者の平均余命は15年ほど短くなるので、合計25年ほど短くなるという統計結果があります。

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ー自己判断でインスリンを打たない患者ー

低血糖を恐れるあまりに自己判断でインスリンを控えめに打っていると、寿命が短くなるだけでなく、腎臓の障害に加えて足の神経障害も増えてきます。足に潰瘍ができた患者の中でも約半数は末梢神経障害が原因であり、20%は血流障害、30%はその両方の障害を持っているといわれています。

糖尿病の場合、血液中のブドウ糖が多いと当然のようにプラークが肥大していき、アテローム性動脈硬化を起こします。特に足の冷えから血流が悪くなるために、ふくらはぎから下の部分の血流が悪くなります。

最初は足の裏の末梢血管の血行が悪くなることから、神経障害を起こすことによって感覚が麻痺します。知覚神経や運動神経に影響することで、本来は筋肉痛であるにもかかわらず神経障害を疑わないことから、次第に歩ける距離が短くなっていきます。

ー足首の切断を避けるためにー

感染症を起こしやすい糖尿病なので、足の裏に感染症を起こしてもなかなか気付きにくいものです。感染症が進んでいたり、外傷が放置されていた場合でも、足の指とかかとが残っていれば、血管をつなぐことができるため足首を切断から救うことができます。

足首から先の状態は視覚的に判るものなので、日頃からチェックを欠かさないようにすれば問題ないのですが、手遅れになると足を切断することになり、残った片方の足に負担がかかるようになると同じように切断することになります。足首から先の温度の低い末梢血管は特に詰まりやすく、血栓ができると心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。

これはエコノミークラス症候群としても有名なものです。健康な人でも足を動かさないために血栓ができやすくなり、その血栓が脳血管に達すると脳梗塞を引き起こします。糖尿病の場合は全身の血管に障害が及ぶため、健康な人に比べると末梢血管に与える危険性は20倍になります。

ー糖尿病患者の下肢の治療体制、始まるー

糖尿病患者の下肢の血行や麻痺の検査や治療、管理などは行われていませんでしたが、診療報酬の対象になったため、検査などを嫌がる医者はいなくなります。積極的に足の血行について病院での検査や治療を受けることができます。ABI法では四肢の血管の状態や、血管内の梗塞の有無がわかります。

喫煙者に多いといわれている症状では、細動脈が詰まって炎症を起こしやすくなるため血管から感染が広がっていくのですが、それを治療したり、体の血管をトータルに管理してくれる機関はありませんでした。

近年になってフットケア学会が設立されて、下肢救済が行われることになりましたが、まだ専門的な知識の医者が少ないのが現状です。今後は整形外科や皮膚科、循環器科、血管外科の医者が連携して治療を行うことになるということで、糖尿病患者の足を守るための体制が整うようです。

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