ウイルス性胃腸炎の潜伏期間と症状、大人と子供の違い

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感染性胃腸炎の起因ウィルスとしては、ロタウィルス、ノロウィルスが大半を占めます。のど風邪の原因でもあり腸でも繁殖するアデノウィルスも含めて、ウィルス性胃腸炎の2014年から2015年にかけての流行は12月をピークに昨年の3分の1程度の少なさで、冬休みが終わるころに患者数の激減が見られるために集団感染が減っているようです。大人にウィルス性胃腸炎は少なく細菌性のものが多くなっています。

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ーウィルス性胃腸炎の予防と検出ー

ロタウィルスはウィルス性胃腸炎の中でも最も重症化しやすく、A群、B群、C群があり、それぞれに一度感染すると免疫ができるため一度感染すると半永久的に感染しません。日本では冬季にA型の集団感染が多くなっており、B群は主に中国で発生・流行しますが、現在の日本では見られません。C型の感染は春以降に日本でも見られ、乳幼児に少なく集団感染はほとんどないのが特徴です。ロタウィルスのワクチン接種による以前の重症化防止効果が、現在のワクチンでは発病を阻止できるまでになっています。

次に重症化しやすい「ノロウィルス」のワクチンが無いため、予防手段としては学校や職場での食中毒による集団感染から自分の身を守る。家庭や院内での感染を防ぐなどの手段に限られています。患者の嘔吐物や排泄物が飛散した場合は空気感染を起こします。これを防ぐことは家庭内でも病院内でも難しいために、結果的に感染力が強くなっていますが、ロタウィルスに比べると重症度は低くなっています。

ロタウィルス、ノロウィルス、腸管アデノウィルスに感染した場合は、検出キットにより短時間で判明します。二次感染防止や、家庭での補液や処置の準備、場合によっては入院の準備など、早期の対策をとることができます。

ーウィルス別の症状と特徴ー

ロタウィルスは冬に多いウィルスとして、小児や乳幼児の間での感染例が多く集団感染によって広がります。潜伏期間は24~72時間で、発病すると嘔吐が最初の症状として見つかり12時間ほど続きます。子供の嘔吐は胃の中に残っているものだけで済むため、大人のように延々と胃酸や胆汁を吐くことはなく、子供の場合、胃の中が空になれば吐き気は治まります。下痢は3日から長くて7日ほど続く場合があり、乳幼児の場合は白い便が出るのが特徴です。

ノロウィルスは3月頃から夏にかけて、牡蠣やホタテなどの二枚貝などにウィルスが濃縮されたものを食することで、主に食中毒を原因として経口感染します。潜伏期間は24~48時間で、嘔吐・腹痛・下痢が頻繁に起こりますが、嘔吐が治まれば重症化の心配はありません。ほとんどが発熱もなく軽症で3日~4日程度で治る場合が多いのが特徴です。症状がなくなった後でも1週間以上、便にウィルスが含まれているため、乳幼児の便が感染源となり大人が感染することがあります。

腸管アデノウィルスは冬季に年齢を問わず発症しますが、嘔吐や発熱も少なく軽症で済みます。

ーウィルス性胃腸炎共通の対策ー

子供と高齢者は発症初期から補液が必要になります。飲めない場合は点滴による電解質とブドウ糖の補給が行われます。子供の下痢は1日から2日ほど続くために脱水症状が出てきます。下痢の場合は大腸では吸収されないため、経口で補液をすると小腸で吸収されて、劇的に救命効果が上がります。

ナトリウムの多いORSが小腸での水分の吸収に適しているので、個別評価型病者用食品としてOS-1が望ましいとされています。なければスポーツドリンクでもいいですが、スプーンで少量ずつでも飲ませる必要があります。医療機関が近くにない場合や救急車が遅れるなどの場合、最低限の補液だけ行えば命に係わることはありません。

整腸剤や補液以外の余計なことはしない方がいいかもしれません。下痢止めも不要で、抗生物質はウィルスに対して効果はありませんが、二次感染防止(咽頭炎から気管支炎など)に必要な場合もあります。

大人のウィルス性胃腸炎の原因としては細菌性のものが多いのですが、ノロウィルスに経口感染すると家庭内感染を引き起こす原因になります。アルコール消毒では感染を防止できないため、嘔吐物やトイレ洗面所などには次亜塩素酸ソーダを使用します。

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