
「風邪ってなんでしょうね?」
何も感染していないのに風邪に罹りやすい人や罹りにくい人がいます。抵抗力などという言葉が使われることがありますが、どちらかというと免疫力ですね。風邪の場合に働く免疫細胞としては大きく分類すると白血球・リンパ球で、もう少し細かい分類では、マクロファージ、樹状細胞というものも感染症による風邪の場合に関わってくる免疫細胞です。 スポンサードリンク
風邪をひくとリンパ球が増えすぎて、目立つところではあごの下のリンパ節が腫れたりしますね。あれも免疫細胞の一つなのですがあまり役割を果たしていないように見えます。風邪は細菌やウィルスなどの感染症のため、主に鼻腔や上気道などの外気が入ってくるところに感染症を起こして炎症を起こした時の状態です。インフルエンザ菌というのもありますが、風邪の原因にもなっています。インフルエンザウィルスは風邪と関係ありませんよ。
「皆さん、風邪をひいたときの症状はどこから?」
あなたはのどから?鼻から?というCMでは二択になっています。風邪にかかったときは何らかの細菌やウィルスが関係しているため、症状として関節痛が風邪の前兆になることもあれば、皮膚の痛み、のどの痛み、倦怠感、などがあると思います。その後には微熱が出て、くしゃみ・鼻水・鼻づまりという本格的な風邪の症状が出ると思います。防衛本能として、くしゃみや鼻水で細菌を外に出そうとする努力をしているようですが、鼻づまりは意味がないですね。
発熱によって細菌を殺すメカニズムもありますが、体力を消耗して免疫力も落ちるかと思います。こういう時は総合感冒薬を服用するのが一般的だと思います。風邪の諸症状を我慢して薬を飲まずに耐えるのも悪いとは言いません。免疫系が正常に機能している限り、温かい部屋で布団に入っていれば治るのでそれでもいいですが、やはり諸症状の緩和をする方がいいかと思いますよ。
「風邪の諸症状の緩和に」
総合感冒薬の成分としては抗ヒスタミン剤で鼻水鼻づまりの改善、無難で安全なアセトアミノフェンが解熱鎮痛剤として入っています。そしてぷち麻薬系のエフェドリンやらコデインの化合物で咳止め、塩化リゾチームというほとんど効かない消炎酵素剤も一応入ってます。そんなもんですね。たぶん。あっ、無水カフェインで頭重感を取ります。
去痰剤は入っていないだろうとパブロンの箱を見たところ、入ってました、塩酸ブロムヘキシン。(ちなみに最近では化合物の呼び方が変わっているので、ブロムヘキシン塩酸塩と書かれてます。リゾチーム塩酸塩とか)これは、スポーツドリンクで総合ビタミン剤と一緒に飲むのがいいかと思います。
そのあとは、安全なセフェム系の抗生物質か、広範囲に効くけれど耐性形成しやすいニューキノロン系の抗菌剤でも飲んでいます。咳がひどい時は長く効くマクロライド系にしょうかな?という感じです。二次感染の予防にも効果的です。
風邪をひいたら薬に頼るのが私の常識になっています。結構早く効いて楽ですよ。塩化リゾチームは卵白アレルギーがある人は飲まない方が無難です。詳しくは薬局で聞いてください。

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