うつ病患者と家族の接し方

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個人差の多いうつ病の症状のため、一概に全ての患者に共通した接し方があるわけではありません。明らかに自覚のある軽い抑うつ状態から、周りに指摘されて病院に行く者などまで多様です。そのため、症状の違いによっても対応の仕方は異なってきます。共通しているのは、”やる気が起きない”というのが一般的なので、少なくともその点だけは考慮して、精神的に無理をさせないことが必要になります。

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ー自分の状態が把握できない者ー

うつ病の自覚がない者は自分がどうなってしまったのか、何かの病気にかかったのかわからないという精神状態になります。例えば、職場で同僚から「様子が変だから病院に行く方がいい」と指摘されても、「自覚はないけれど、周りがそう言うのなら何か変なのだろう」と考えて仕事が出来なくなったことを悲観します。病気の自覚がないので病院に行こうという発想はありません。

そして悲観的になったり自棄になり、衝動的な行動に走る者もいます。この場合は家庭での対応はできませんが、大半は帰宅して、会社で言われたことを家族に伝えて、「自分は何か変なのか?」と確認します。周りから見た評価を得ようとするわけです。

しかし、家族にとっても外見から判断することは困難です。「もしかして何かの病気かもしれないから、病院に行ってみない?」という感じで、強制しない程度に精神科の受診を促すことが必要です。精神科に行くことに本人が疑問を感じる場合は、とりあえず内科を受診して、そこから精神科を紹介してもらいましょう。

精神科の指定医と心療内科の開業医は根本的に異なります。精神保健福祉法による指定医としての権限を持っているかどうかの違いは大きなものです。

ー通院の場合の話し相手の苦労ー

患者が受ける精神的ストレスによる発病は、社会人に限らず学生でも子供でも基本的に考え方は同じです。ただ、ストレスによる発病は急性が多く、個人差はあるものの自害や自傷の危険性があることから、親が本人を受診させる義務はあります。重症と思われる場合は精神科を受診します。この場合は入院になる可能性が高いので、病院に任せることができます。

「何となく憂鬱だ」とか、「無気力感が続いている」といった程度の軽症であれば、心療内科に通院することになります。この場合はアドバイスを受ける時間(診察時間)が少ないことが家族にとって支障になります。

通院の場合は在宅している時間が増えるわけで、同じ空間にいると病人の言葉に対して反応しなければいけないという問題が出てきます。全ての言葉に反応する必要はありませんが、行動を予測したり、普段と違う行動に気付いたり、考え方を聞くことが必要になります。これが長期間になると家族の気分が滅入ってしまうこともあります。

うつ病の患者に対して禁句が存在していることは既知のことですが、その言葉で症状の悪化を招いたり、衝動的な行動を引き起こすきっかけになることがあります。一般的に知られていることでは「励ます」、「結論を急がせる」、「疲労に感じることを強制」などがあります。

本人にとっては精神活動が低下気味で、「出来ることは行っているが、これ以上は無理」といった状態が続いています。思考力はあまり変化がないとしても、精神的に気力が出ないので考えることも決断することも困難になるようです。

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