パーソナリティ障害と治療の必要性

nayami

全ての人は生まれ持ってきた性格や思考において、特徴的なものがあります。およそ3歳から遅くとも5歳までの情操教育にもある程度影響されますが、その後の子供の周りの環境や境遇によって人格障害の傾向がはっきりしてきた時に、パーソナリティー障害と診断されることもあります。パーソナリティー障害自体が精神疾患扱いされることもありますが、基本的に何らかの精神病に罹りやすい素因を持っている障害です。

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ーパーソナリティー障害の特徴ー

思春期を過ぎると大きな変化はないものの、成人すると様態がはっきりと表れて持続します。何らかの精神病にかかりやすい素因を持った性格であったり、人格障害の傾向によって罹る病気は異なります。性格的なものとして済まされる場合もありますが、何らかのきっかけで精神病や神経症を発症する場合が大半を占めます。パーソナリティー障害は主に発達期における養育環境や、嫌な体験、子供にとって精神的に過酷な境遇などが影響します。

親が自分の子供の性格や与えた境遇などから判断して、子供の苦痛が感じられた場合は早めの治療やカウンセリングによって、その程度を軽くしたり、程度や場合によっては認知行動療法などを行うことで、精神病の合併症を防ぐことが可能になります。

パーソナリティー障害自体が精神疾患として定義されています。「その人の個性から期待される能力と比較して著しく偏った精神的な体験や持続的な行動パターンで、苦痛があり社会的に重大な障害を伴うもの」であって、治療によって改善が期待できるために、他の精神病の併発を未然に防ぐことも期待できます。しかし、パーソナリティー障害の認知度の低さや、本人には苦痛であっても病気の自覚がないことから、早期の治療が行われることはほとんどなく、精神病の合併症が出たのちに診察を受ける場合が多くなっている。というのが一般的です。

ーパーソナリティー障害の分類ー

以前は「人格障害」と呼ばれていたのでわかりやすい表現でしたが、差別や偏見を招きかねないということから、その後「性格障害」などと呼ばれ、さらにマイルドな表現が求められて「パーソナリティー障害」と呼称が変わりました。この呼称に変わったため馴染みのないものになっていますが、言葉から受ける印象として「治療が必要な性格」というニュアンスです。

人格障害や精神分裂の呼称の変更については必要性を感じませんが、パーソナリティー障害に分類されると病名が曖昧になることから、本人や家族の病気に対する自覚が減ると予想できます。

パーソナリティー障害は多くのタイプに分類されて、どのような精神病に罹る可能性があるか、おおよその予想できるため、思春期の性格形成が終わる前に何らかの対策や治療を行う必要があります。

A群に分類されているものでは、「統合失調質」があり、他人とのかかわりを持とうとしないという得量があります。統合失調症は過去に精神分裂病といわれていたもので、その表現の変更から向精神薬の投薬が行いやすくなったと言われていますが、精神科を受診する患者が増える事につながらない可能性もあります。「妄想性」では、相手に対して懐疑的になり不信感を持ちます。相手の合理的な行動でも、自分にとって敵意があると思い込むような被害妄想の強い性格です。(精神疾患としての被害妄想は、性格ではなく発作的に起きるものです)

B群としては、優越感や自尊心の高い「自己愛性」があり、自分を過大評価するため「誇大性」とも呼ばれます。情緒が不安定でストレス耐性がない場合は「反社会的」に分類されますが、小児期に親の虐待を受けた場合は「境界性」に分類されて異常に情緒不安定が強い場合は衝動的な行動を起こすことがあります。現実逃避により、妄想や幻覚が出てくると完治までに時間がかかります。

C群は、異常に不安や恐怖が強く、完璧主義に多く、強迫性障害に発展する危険を持った「強迫性」や、他人任せの「依存性」対人関係を避ける「回避性」に分類されます。回避性障害に分類される場合は、劣等感が強く自分に自信がありません。そのため、周りからの評価を避けたいあまりに、人間関係を断つような反社会的な傾向にあります。劣等感はコンプレックスに分類されますが、それも度を過ぎると回避性障害として精神病に分類されます。合併症として発病しやすいものでは、強迫性障害やうつ病などがあります。回避性障害に対しては認知行動療法や抗不安剤の投与が行われます。

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