甲状腺の疾患による腫れの原因と痛み

sinryou

甲状腺の腫れを引き起こすものとして、甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症の両方があります。また、橋本甲状腺炎(自己免疫性甲状腺炎)の場合は、自己免疫疾患として炎症を起こしますので、甲状腺だけでなく首全体の腫脹がひどくなるのが特徴です。

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ー橋本甲状腺炎の場合-

橋本甲状腺炎(自己免疫甲状腺炎)に特有の基礎疾患として、関節リウマチや悪性貧血など様々な自己免疫疾患や、副甲状腺・副腎などの機能低下や内分泌障害があるのが特徴となっています。高齢の女性に高い確率で橋本甲状腺炎を合併症として発症します。

自己免疫性疾患でもある「自己免疫甲状腺炎」の場合は、甲状腺機能低下症の原因として多くを占めています。白血球やマクロファージが甲状腺を異物とみなすのが自己免疫性疾患なのですが、白血球は過酸化水素などの活性酸素を利用して異物とみなした甲状腺を攻撃します。

その結果、甲状腺機能の低下と共にその周辺に炎症を引き起こすため、甲状腺とその周辺に炎症が及び、首全体の腫れもひどくなります。甲状腺の腫れだけであれば痛みが無い場合もありますが、「首が腫れると痛み」はひどくなります。

自己免疫性疾患は一般的に原因不明の場合が多く、対症療法や免疫抑制剤が使われますが、甲状腺機能低下症を起こした場合は甲状腺の機能を失ってしまうために、生涯にわたって甲状腺ホルモンの補充療法が必要になります。

甲状腺ホルモンにより甲状腺自体が縮小しますが、外部からヨウ素を摂取しないように気を付けることも必要です。スポーツドリンクのアクエリアスに含まれている程度のヨウ素であっても悪影響を及ぼします。

ーバセドウ病の場合ー

バセドウ病が原因によるものとして甲状腺機能亢進症はその大半を占めています。この場合の甲状腺機能亢進症は自己免疫性疾患なので、抗体による甲状腺の刺激により甲状腺が肥大して甲状腺腫を形成したり、結節ができることもあります。

この場合は押すと痛みがあります。内臓の腫瘍を押すと痛みがあるのと同様ですが、それ以外の諸症状に苦痛を伴うものがあるため、それほど痛みに対して過敏になることはありません。治療薬の副作用として「関節痛などの痛み」が出てくることもあるため、痛みの程度としては関節痛の方が大きくなります。

ー亜急性甲状腺炎の場合ー

亜急性甲状腺炎は甲状腺の急性の炎症で、肉芽腫性甲状腺炎とも呼ばれます。亜急性甲状腺炎はウィルス性の疾患といわれ、甲状腺肥大や甲状腺中毒症を引き起こす一過性の炎症性疾患と定義されます。全身症状として発熱があり、全身の倦怠感や筋肉痛などの症状が出ます。甲状腺炎から甲状腺腫に至ると、甲状腺の腫れや痛みから始まり、下顎から耳にかけて広がることがあります。上気道に感染が及ぶこともあり上気道炎を起こして「喉の痛み」や「甲状腺の痛み」が悪化します。

バセドウ病や甲状腺機能亢進症と比較すると、一過性のために軽度で済みます。そして数か月の間に自然治癒します。ただ、再発することもあるので、普段の食事や飲み物からのヨウ素の摂りすぎに注意しましょう。

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