統合失調症の原因と症状から来るストレスとの闘い

kokoro

統合失調症の罹患率は1%程度ですが、遺伝的要因のウェイトが大きいために1%の確率で発症するわけではありません。親からの遺伝が10%で、素因を受け継ぐ確率が60%程度と言われています。そして生活環境が影響します。約70%が遺伝によるものであるため、ある程度は予測可能な疾患です。社会人になった頃に発病することが最も多く、幻聴と妄想が強いために社会生活に支障をきたして、社会から取り残されることになります。

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ー幻聴と妄想によるストレスー

幻聴の場合、患者にとって嫌な言葉が会話としてはっきり聞こえてきます。批判であったり、命令であったりしますが、はっきりとした言葉であるために、幻聴との会話をすることがあります。周りにとってはひとりごとなので、変な目で見られますが、その表情を読み取って更に幻聴が起こる場合もあります。ポジティブな幻聴がないので、当然、ストレスが溜まっていきます。

妄想の場合もほとんどが本人にとって不愉快な被害妄想なので、常にストレスを感じる状態が持続します。通常の被害妄想は発作的なものですが、それが持続するとストレスを通り越して苦痛を感じます。それを理解するものが周りにいればストレスや苦痛も少なくなりそうですが、家族であってもそれを理解できないというのが問題です。

妄想や幻聴であっても本人は自覚がないため、それが現実に起こっていると確信しています。それが事実ではないと説得しても、本人が納得しないというところにも家族の対応の限界があります。思考と感情と行動が統合しないのが統合失調症の特徴なので、考えがまとまらないと説得しても受け入れることができず、説得すればするほど頭の中が混乱気味になります。

ー病名の告知による治療法ー

病名告知という治療法があり、「精神分裂病」ではなく「統合失調症」という病名の告知をします。幻聴や妄想が主な症状として起こりうることを患者本人に説明して、治療が可能な病気だと説明することで納得してもらおうという試みです。セロトニンとドーパミンのレベルを上げて薬物療法と並行して行うと効果的だという説もありますが、実際の成果がどうなのか統計結果は出ていないようです。

「精神分裂病」の方が効果的にも思えます。「精神分裂病の薬として向精神病薬の新薬が増えているから治ります」の方が良さそうですが、「統合失調症の薬として抗精神病薬に効果がある」と言われても意味不明です。

新世代の抗精神病薬として、リスパダール(一般名:リスペリドン)やオランザピン(一般名:ジプレキサ)、セロクエル(一般名:クエチアピン)、ルーラン(一般名:ペロスピロン)があるようですが、こんな薬は私でも知りません。ハロペリドールやクロルプロマジンの方が馴染みがあっていいかと思ったりしますが、薬品名を変えて抗幻聴薬とか、抗妄想薬、抗引きこもり薬の方が説得するにはわかりやすくていいかもしれません。

ー統合失調症向け非定型抗精神病薬ー

従来の抗精神病薬は引きこもりや感情鈍麻には効果が無く、リスパダールをはじめとして新世代と言われるものは非定型抗精神病薬であって、統合失調症の第一選択薬になっています。非定型抗精神病薬の場合、セロトニンとドーパミンのブロッカー(SDA)で、鎮静効果が強力で精神の高揚を抑えるため、1996年に統合失調症の治療薬として使われているようです。

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