治癒率が低い大人の慢性気管支喘息の治療法

arutu

小児の気管支喘息は10歳までに自然治癒することが多いため、治癒率は約70%ですが、残りの30%は成人を過ぎても慢性的に気管支喘息を持病として持ち続けることになります。40代を過ぎた中高齢者の再発が多く、最近では成人の気管支喘息の発病者が増加傾向にあるので、実際の統計上のパーセンテージとしては毎年変化しています。この30年間で小児喘息は3倍、成人は6倍に増えています。成人の治癒率は10%以下と言われています。

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ー成人の気管支喘息の原因ー

成人のアレルギー性気管支喘息は60%程度。残りの40%は非アレルギー性で、原因物質が特定できない気管支喘息であり、大気汚染やストレス、タバコなどが影響します。アレルギー体質の場合はアスピリンやボルタレンやイブプロフェンなどのNSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤NSAID:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)は使うべきではありません。

気道の炎症の悪化を防ぐために禁煙はもちろん、副流煙を吸い込まないように注意する必要があります。

特に気管支喘息の場合は10%程度の患者にアスピリン過敏症があるので、アスピリン喘息と気管支喘息が合併すると面倒です。血栓防止としてアスピリンを動脈の抗凝固剤として使わずに、ワルファリンを使って動脈・静脈の血栓防止を行うことで深部静脈血栓症を防止できます。

ー成人の気管支喘息の治療ー

気管支喘息の原因物質が特定できればそれを排除していくという方向で生活することが重要です。成人の場合は常に気管支に炎症が起きているため、ステロイドの吸入を長期的に継続して行い長期管理を行います。仕事をしながら長期的に管理していくことは難しいですが、ステロイドの吸入を欠かすと症状が急に悪化します。発作により治療が遅れると最悪の場合は呼吸困難による窒息死に至る事もあります。治療により数分後から長くとも1時間後には症状は治まります。

咳や痰を伴って気道が狭窄する呼吸困難の発作時には、病院でアドレナリンの筋肉注射によって気管支を拡張させて、ステロイド+テオフィリンまたはアミノフィリンの点滴に加えて皮膚のかゆみや鼻閉がある場合は抗ヒスタミン剤を点滴に追加します。治りにくい場合は入院が必要になることもあります。

成人は完治することが難しいため、基本的に悪化させる要素(アレルギーの元になる物質など)を取り除きながら、継続的に微量のステロイドの吸入を行っていきます。ストレスに感じるものを遠ざけて、温度や湿度の変化に注意して風邪を引かないための努力をしながら体質改善によって治癒を目指すことになります。黄砂やPM2.5をはじめとする微粒子対策として、外出の際にはマスクを欠かさないようにしてください。

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