椎間板ヘルニアの原因と症状・手術後の予後について

koshi

遺伝的要因により発症することが判ってきた疾患です。臓器が本来の所定の位置からずれた状態がヘルニアと呼ばれるもので、四肢以外の全身に起きることがあります。その中でも特に多いのが最も負荷を受けやすい腰椎椎間板ヘルニアで、次いで頸椎に多いと言われています。圧迫により突出したヘルニアが神経根を圧迫すると、腰椎や四肢の痛みを感じることになります。

スポンサードリンク



ー腰椎椎間板ヘルニアの原因と症状ー

腰椎椎間板ヘルニアの場合は加齢によるものとは限らず、重いものを持った時や衝撃を受けたときなどにヘルニアが突出することがあります。若年性ヘルニアの場合は突発性の場合が多く、症状はすぐに出ます。痛みの程度は高齢者と比較するとひどくなります。

腰椎のヘルニアが大きい場合は、腰痛や足の痛みだけでなく、脊柱管狭窄症と同じような症状が出てくることがあり、間欠性跛行がその代表的な症状ですが、神経根の血流障害が原因と考えられています。足の神経が麻痺することで筋肉の動きが正常でなくなり、筋肉の収縮で動いていた血管の機能が落ちて、筋力が衰えるという悪循環に陥ります。

また、圧迫を受けている腰椎の場所により神経の麻痺から血行障害や排尿障害が生ずることがあります。尿意を感じた時には我慢のできない切迫性失禁などの症状が出てくると手術適応の対象になります。痛みが酷くて我慢できない場合は、「間欠性跛行と排尿障害と足の痛み」の三大症状を訴えると手術適応になります。

ー頸椎椎間板ヘルニアの原因と症状ー

頸椎には7つの骨があり、上から順に第一頸椎から第七頸椎まであります。急激な圧迫により椎間板の髄核が飛び出して腕や肩に伸びている神経に触れると痛みがでますが、飛び出している椎間板が何番頸椎かによって痛む場所が特定できます。頸椎の場合は極度の圧迫を受けるとは考えにくいので、激痛が続くことは稀なケースですが、原因や症状としては腰椎椎間板ヘルニアと同じです。

ーヘルニアの画像診断と治療ー

診断は触診などの身体検査と、画像診断ではX線検査だけでもヘルニアが判明します。軽度の腰椎ヘルニアの場合は牽引やコルセットの装着で治りますが、数週間単位で次第に症状が悪化することも考えられるので、完治するまではコルセットを装着するようにしておきましょう。

軽度の頸椎椎間板ヘルニアの場合も、症状が片方であれば牽引やコルセットの装着で治ります。両手が痛むときは症状が悪化することが多く、悪化の速度も速くなります。両手の痛みが酷い時は手術が行われることになります。痛みに対しては筋弛緩剤や血行促進剤、NSAID、オピオイドが使われます。手術までの激痛対策としては神経ブロックにより痛みは一時的に軽減します。

中程度や重症の場合は手術を前提にCTやMRIでの画像診断が行われます。CTに加えて、MRIの解像度が不足して病変部がはっきり確認できない時は、何度かMRIを撮り直すことがあります。

頸椎や腰椎の症状が両手や両足に及ぶ場合は手術でヘルニアを削ることになります。放っておくと手術を行っても完全に回復する確率は低くなります。

腰椎の手術では、背中を切開してヘルニアを削るだけで済みますが、頸椎の手術は首の正面から切開して行われるため、頸動脈や硬膜、髄膜、脊髄、神経の損傷を避ける必要があり、しびれや四肢の麻痺などの後遺症が残るリスクも高くなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る