放射線療法による被曝と放射線障害の症状

tounyou

X線やCTなどの検査被ばくであれば、寿命が数年短くなる程度です。しかし、放射線治療で使われる放射線量は軽視できないものになっています。胸部CTの場合の6ミリシーベルト前後に対して、放射線治療では局所的に60,000~80,000ミリシーベルトの被ばく量に上り、CTの検査被ばくの約10,000倍に及びます。全身に受けた場合の致死量の約10倍とはいえ、局部に放射するので二次ガンのリスクなどを含めても、それほど大きなリスクではないと言われています。

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ーCTの国内での発がん率が3.2%?ー

最近では安易に行われているCT検査です。日本ではCT検査の多さから生涯の発がん率は3.2%に及び、欧米諸国と比較して3倍という多さです。医療の現場では、検査や治療目的で放射線を使用する場合に被曝の上限に制限がありません。

基本的にメリットがデメリットを上回る場合だけに使用されるという一般的なガイドラインですが、不要なCT検査も多いのが日本の医療の実情です。人間ドックをはじめとして芸能人の健康調査など必要のないものが多く、原子力発電に過敏な日本人であっても検査被ばくは気にしないという国民性です。

放射線の影響があるという確定的影響の数値は100ミリグレイに設定されているものの、確率的影響として発がん率7000分の3という確率でX線検査により発がんするという統計結果があります。そして、被曝量に比例してその確率は高くなります。

ー放射線療法の被曝が招く二次がんー

この検査被ばくの発がん率と比較にならないのが放射線療法による被曝で、唯一ガンを治癒させることが可能な治療法であるだけに、周辺の臓器がガン化する確率が上がることが放射線治療のリスクとされています。リスクがメリットを上回るかどうか?という問題になります。

いま罹っている乳がんの治療で放射線治療で、乳がんそのものが治るレベルまで放射線治療を続けたとします。乳がんの大きさによって放射線量は異なってきますが、乳がんは治癒します。しかし、その周辺や深部にある肺や甲状腺や食道の発がん率が増えます。

肺や甲状腺、乳房は放射線感受性が高いため、放射線の影響を受けて発がんしやすい臓器です。また、放射線を浴びることで活性酸素が増加して遺伝子にダメージを与えます。同時に免疫力が低下するため、発がんしやすい体になります。

ー放射線治療の副作用ー

放射線治療を受けた患者によく起きる症状として、放射線宿酔といわれる症状が現れます。二日酔いのような症状で、食欲不振・全身倦怠感・吐き気などの前駆症状が出てきます。急性の副作用としては、貧血や白血球・血小板の減少、下痢、排尿困難、腹痛、脱毛、耳鳴り、めまい、頭痛、嚥下困難、咳、味覚異常、口の渇きなどがあり、治療終了後半年ほど経過して重篤な副作用が出る事があります。

放射線の被ばく量が少ないとすぐに症状が出るわけではなく、程度も軽くなっています。2Gyを境に症状が出る患者と無症状の患者にわかれて、約半数の患者に嘔吐が見られます。

放射線治療では60Gy~80Gyが部分的に照射されます。仮に60Gyの線量を全身に被曝すると、10分後に嘔吐をはじめとした全ての症状が現れたのち死亡するという危険性を含んだものです。

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