消化性潰瘍の焼けるような痛みとヘリコバクター・ピロリ菌

iita

消化性潰瘍とは、消化液によって損傷を受ける胃と十二指腸の粘膜に炎症が起きて、その後、粘膜が欠損すると潰瘍へと変わっていくものです。原因としては、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染によるものとステロイドやNSAIDなどの服薬によるものが二大原因とされています。

スポンサードリンク



ー焼けるような痛みの消化性潰瘍ー

ストレスによる胃酸過多が直接的な原因になりますが、胃や十二指腸の粘膜の修復能力や防御因子が弱まった時に、胃酸によってダメージを受けやすくなります。胃粘膜が強い体質の場合にストレスによる胃酸過多が起きると、胃食道逆流症(逆流性食道炎)を発症しやすくなります。

胃や十二指腸の粘膜に炎症が起きている時は、十二指腸と胃の下部に胃酸が溜まることで炎症が起きている粘膜を刺激します。このときに胃が焼けるような痛みや、差し込む痛みを感じて痛みが持続します。食後は胃酸が直接胃壁を刺激することが少ないので、十二指腸に食べたものが通過してしまう食後2時間半の間は痛みは和らぐことがあります。

この時点で、胃炎から胃潰瘍へと進行している段階なので、痛みの程度も増してきます。内視鏡検査で胃潰瘍か胃炎の判断が付きますので、簡単な治療法として、20世紀最大の発明とも言われる治療薬「H2受容体拮抗剤」の服用により、胃酸の分泌を抑えて手術数が30分の1に減ったという薬です。

ー現代を生き抜く仕事人間のために!-

痛みがひどいけれど病院に行く暇がないという仕事人間の場合は、ドラッグストアに置かれているガスターを服用すると大半が簡単に治ります。胃に穴を開ける前の早めの服用をお薦めします。胃酸過多の薬では胃酸を中和しきれないので重曹を飲むのも悪くはないですが、胃食道逆流症の場合は逆に吐き気がひどくなります。

現在ではプロトンポンプ阻害剤(【般】ランソプラゾール)の登場によって強力に胃酸を抑えることができるため、痛みは簡単に消えて炎症や潰瘍の症状は次第に改善していきます。胃壁を強化するムコスタやセルベックスを併用すると効果的です。これとアモキシシリンの併用によりピロリ菌の除去も可能です。

ー穿孔や穿通の合併症がある場合-

胃酸によって粘膜を荒らした後に、筋層を穿通すると肝臓やすい臓など、背面の臓器に影響が出てきます。この時の痛みは胃と十二指腸の痛みに加えて背中の痛みが酷くなります。胃潰瘍の痛みを超えるひどいもので、薬で治らない場合は手術が行われます。

胃壁や十二指腸に穿孔が起きると急性の激痛があります。深呼吸をすると腹部に痛みを感じるのが特徴です。発熱があると腹部に炎症が起きています。早期の緊急手術と抗生物質の静注が急がれます。

出血だけであれば内視鏡で止血を行うことは可能です。その後はプロトンポンプ阻害剤で治る場合が多いですが、治癒しない場合は手術を行うことになります。潰瘍に伴ってピロリ菌に感染していることが判明した場合、胃がんに移行する確率が高くなります。

胃癌の防止を兼ねて、プロトンポンプ阻害剤30mg/dayと同時に、アモキシシリンとβラクタマーゼ阻害剤としてクラブラン酸カリウム(オーグメンチン)の複合抗生物質の大量投与によってピロリ菌の除去を行うことができます。これで長期間続いた痛みを感じることはほとんどなくなります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る