小児のショック症状やアナフィラキシーの症状と対処

sinndann

「ショック」や「アナフィラキシー」、「アナフィラキシーショック」などの分かりにくい医学用語があります。ショックを引き起こす原因として、血流量の急激な減少や心機能障害によるものと、血管の過度な拡張からの血圧低下によるものがあります。血流量の低下と血圧低下が原因となり、正常な代謝が行われず全身の循環不全に陥って生命の危険を伴う状態を循環性ショック症状と言います。

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ーショック状態の原因と症状ー

小児の場合、ショックの原因として、蟻酸、食物、薬物などの過剰な免疫反応(アレルギー反応)をアナフィラキシーと呼び、末梢血管の拡張により皮膚症状や呼吸器の症状が現れます。

ショック状態に至ることのある原因として、以下のものがあります。

・熱傷による血漿流出により細胞外液が不足した場合。
・出血量の多さにより最低限の血圧を保てなくなった場合。
 (最高血圧が80mmHg~60mmHg以下の場合)
・グラム陰性菌の毒素による血管平滑筋の麻痺によるもの。
・アレルギー反応の毛細血管拡張によるアナフィラキシー。

小児に最も多いショックは、アレルゲンに対して過剰な免疫反応を起こすアナフィラキシーであり、アナフィラキシーが原因のショック状態は、「アナフィラキシーショック」と言われるものです。上気道の咽頭浮腫による呼吸困難が代表的なもので、顔面蒼白や喘鳴という呼吸音やチアノーゼ、腹痛を伴うこともあります。

もし、ショックを治療しない場合は、症状に関係なく臓器の細胞の壊死が起きて多臓器不全を起こしながら死亡します。治療が遅れると臓器の壊死を免れないこともあり、治療内容によって予後が異なってくる場合もあります。

ーアナフィラキシーの原因と症状ー

皮膚や粘膜の症状では蕁麻疹・痒み・皮膚の発赤・唇や口内の腫れ、まぶたの腫れなどは周りが気付きやすい症状です。本人にとって苦痛を感じるのが呼吸器系に起きる症状で、主に上気道の腫れによって咽頭の絞扼感(喉が締め付けられる感じ)があり、呼吸困難に陥ります。

食後であれば30分程度でアレルギー症状が出てきます。蜂に刺された時はもう少し短時間で出ます。エピペンを持っている小児や保育園・幼稚園・学校であれば、呼吸困難に気付いた時点でエピペンを使い筋肉注射を行います。腹痛や嘔吐を伴うこともあるので、横を向かせて寝かせて救急車の到着を待つことになります。アドレナリンの注射の効果は10~15分程度ですが、10分以内に効果が見られない場合は追加します。

息苦しさがあるのかどうか判断がつかないときはエピペンを打つことになっています。13項目のいずれかに該当すれば打つことになっています。勘違いで打ってしまっても責任問題にはなりません。本人が打たなくていいと言っても打ちます。とにかく打ちます。打つ場所は大腿外側広筋(膝関節の上の側面)または、上腕三角筋(鎖骨下部の筋肉)など、脂肪層が薄い場所です。足を15センチ以上高くするショック体位を取らせます。

以上、小児のアナフィラキシーショックの対処法です。

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