PET検査とは? PET/PET-CT検査でわかる病気いろいろ 

kensa

全身の代謝がわかる検査として使われているPET検査では、主にがんが疑われる場合に、他の検査方法で病変箇所が特定されなかったときに保険適応として使われます。脳全体や中枢神経の代謝障害による疾患を主に扱ってきたような過去のPETとは事情が変わってきたようです。

スポンサードリンク



ー 陽電子放射断層撮影法(PET)とは?-

Positron Emission Tomogoraphy の略で、ポジトロン断層法ともいわれます。FDG(フルオロデオキシグルコース)にフッ素の放射性同位体18F(半減期110分)をつけたものをトレーサーとして静注した後、直前にサイクロトロンで作った陽電子をPET装置の中を通る人体内に当てることで、ブドウ糖代謝の様子が画像として得られます。

画像化するためのガンマ線検出器と光子の信号を組み合わせています。これをFDG-PETと言いますが、解像度が低いため小さながんを発見できないという欠点がありました。そこで、CTと一体化させたFDC-PET-CTにより解像度を高めることに成功。

ー現在の医療現場での使用目的ー

がん細胞が正常細胞よりブドウ糖の取り込みが3~8倍程度の多さであることから、小さいがん組織を発見することが可能になり、従来の画像検査より高確率で成長初期のがん細胞を発見することができます。従来の方法では、がん細胞が1センチ以上にならないと発見できませんでしたが、PET-CTでは1ミリの小さなものでも発見できます。また、一度で全身の検査が行えるという点では手間も省けます。

他の画像検査で判明しなかった癌の確定診断や、がん治療中の途中経過観察などに用いられます。保険適応の範囲として13種類のがんやサルコイドーシス、その他に限定されていましたが、現在では早期がん以外の悪性腫瘍に適応範囲が広がりました。

脳腫瘍の場合も良性・悪性の区別がつくため、手術の必要性の判断も可能になりました。診断と治療後の経過観察にも使われます。脳腫瘍の場合はメチオニンに11Cの同位体を付けた11Cメチオニンや11Cコリンの静注により検査を行います。

PET登場の頃は精神疾患を含めて脳の代謝を主に調べていましたが、需要とサンプルデータの少なさや高額な検査費用であったため、研究機関で地味に行われていた程度です。現在では費用も安価になり、保険適応の範囲も広がったことから、数十万円の検査費が今では3割負担で2万円程度になっています。

ー検査被ばくの安全性は?-

PET-CTの場合は、放射線被ばく量が8ミリシーベルトになります。(FDGのガンマ線4ミリシーベルト+CT4ミリシーベルト)この被曝量に関しては、日本人が自然界から受ける放射線量(1.5ミリシーベルト/年)の5年分以上に相当しますが、「CT検査1回分程度(4ミリシーベルト)なので大丈夫です」という説明を受けるかもしれません。

自然の放射線を浴びても長期的に考えると影響はありませんが、瞬間的に同じ線量を被曝をすると発がん率は高くなります。「生涯で発がんする確率が50%から50.5%になろうと大差ない」という無責任発言も聞かれます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサードリンク







関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

お役に立てたらいいね!

ページ上部へ戻る