腱鞘炎が起きやすい場所の診断法とストレッチ

kensyou

腱鞘炎とは腱の周りを囲んでいる、関節毎にある腱鞘に起きる炎症のことで、炎症がひどくなると腫れてくるので、その部分に抵抗が出来た結果腱がスムーズに動かなくなります。腱鞘炎の場合は腱を覆っている腱鞘だけが腫れていますが、腱に炎症を起こすと腱炎を合併することもあります。炎症を起こすとスムーズに動かないだけでなく全く動かなくなる可能性もあります。

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ー腱鞘炎の原因とメカニズムー

PCに向かってキーボードやマウスを一日中使っていると、いずれは腱鞘炎になるリスクを孕んでいます。特に右親指の腱鞘炎が多くなりますが、指だけでなく手首の腱鞘炎になったり、テニス肘と同じ状態になることもあります。また、他人が動かすと痛くないといった特徴もあります。

特に腱鞘炎を起こしやすいタイプとして、末梢血管の血行が悪く冷え性がある場合です。この場合は筋力をつけて筋肉を増やすのが先決で、筋肉がつかない限り血行は改善されません。温湿布や漢方薬に血行改善の効果があるかもしれません。

使いすぎるとどの部分でも摩擦によって痛みが生じるのですが、特に指の場合はタイピングの異常な動きによって常に腱と腱鞘の間に摩擦が起きています。マウスを握る時は手首を使うので手首から腕まで痛むことがあります。

ー仕事でPCを使う場合に多い腱鞘炎の診断ー

親指の腱鞘炎の診断としては自分で行えるフィンケルシュタインテストというものがあり、親指を他の指で握ったまま手首を内側に曲げる。または反対の手で親指を小指の方に曲げた時に腱に痛みが酷くなるかどうか、という簡単なテストで判断できます。

手首の腱鞘炎をド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)とも言いますが、PCに向かっている時間が長いとマウスをつかむときに手首に力が入っているはずです。この場合も手首と肘が痛みます(マウス腱鞘炎)。診断法としては手のひらを上に向けたまま親指を他の指で握った状態で回転させて様子を見ます。

ー予防のためのストレッチと治療ー

少し違和感がある程度なら、予防のためにテーピングをしたり腕から先のストレッチが必要になってきます。腕を真っすぐに伸ばして、手のひらを上に向けたまま反対の手で指を手前(曲がらない方)に引っ張ります。少し痛みを感じる程度の状態で15秒キープ、手首を持って下に(曲がる方に)曲げて15秒キープ。それだけです。

すでに痛みがひどくなっている時は、アイシングを繰り返す事と消炎鎮痛剤を含んだ湿布や塗り薬が効果的です。市販されているものではボルタレン(ジクロフェナクNa)を主成分としたものに効果があります。

定期的に休むかストレッチをすると少しは楽になりますが、炎症が無くならない限り根本的な治療にならず、再発を繰り返します。手首の腱鞘炎の場合は手首と腕の上側に湿布を貼ってください。テニス肘で痛む部分です。

我慢が出来ないほど腱鞘炎が悪化すればキシロカインとステロイドの注射である程度の期間は痛みが抑えられます。この期間は個人差が大きいので、数日しか効かない人もいれば、数か月間痛みが無い人もいます。

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